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雪山に遊ぶ、出会い編
昨日の栂池~天狗原~白馬乗鞍岳、今シーズン最初の雪遊びツアーで出会った素敵な人たちのこと。

まず、栂池自然園ビジターセンターのお兄ちゃん。
ちょっとヒップホップ系入った肩までの長髪に山で日焼けした肌、ピアスもつけてて、僕らのような「絶滅危惧種」の山男とはまったく違うイメージだけど、山を愛しているという点でものすごく共鳴しあった。
登山届を出しに彼のもとに行ったら、「稜線まで上がる」と言ったら「ぜひ偵察してきてくださいね。楽しそうなら明日休みだから登ってきますから。」と言う彼の瞳はきらりと輝いた。
そして下山して彼に雪の状態を報告すると、「今がチャンスですね。明日登ってきます。」と返ってきたのは嬉しかった。もっと雪が積もると、山ボードが楽しめるね。来週あたりチャンスは来るはずだろう。

次に雪の積もった「乗鞍の壁」で出会った単独行のお姉さん。
ほとんど冬山装備の僕の半分以下の荷物しか持たないうえに足元も軽登山靴。もう少し僕に余裕があったら、なんとか白馬乗鞍岳の稜線まで登らせてあげたかったけど、久しぶりの雪山にかなりバテがきていた僕は、なんとか彼女を無事に下山させようと思ったのはごく自然な流れだった。
彼女にストックを1本渡し、僕がキックステップで道を作りながら1時間ほどかけて天狗原まで下山。ここから自然園入り口まではもう雪もないのでもう安心だと思ったら、僕はものすごく饒舌になってしまっていた。心をオープンにした単独行の山男は、人に会うと本当にびっくりするぐらい話がしたくなるのだ。
安曇野にはたくさん面白い人たちがいること、そして僕も移住1年目にしてその面白い人たちの仲間にだいぶ入ってきていること。僕の大切な友人のふたつの宿の宣伝。そして僕がこれから造ろうとしている日本酒の宣伝。
Tさん、これを読んでくれていたら、ぜひ次の休暇が取れたら安曇野・北アルプス山麓エリアに遊びにきてくださいね。その頃には僕も「里山ガイド」やら「環境教育指導者」やらいろいろ名乗ってやってますから。(でも自分が楽しみたいからいろいろ手を出すだけなのだけど。)

だけど、栂池自然園の入り口で缶ビールを飲みながら家から持ってきたおにぎりをつまむ僕を、違う人種を見るような目で見た初老の夫婦には僕は話しかけることすらできなかった。僕がいくら心を開いたところで彼らは僕を受け入れる気はないようで、これは僕が「里山ガイド」を開業するに当たっての一番大きな課題だという気がした。
たぶん里山ガイドの一番のお客さん層は「団塊の世代」の人たちなのは否めない事実。僕はエンジニアとしての駆け出し時代に、その世代の人たちのある種「職人肌」の気質にずいぶんと泣かされたものだから、今もちょっと心を開ききれないのだ。

自然と戯れる中に、僕はそんな呪縛から自分を解放してやるしかない。そして僕自身そうしようという想いをもっているのも間違いない。
だからみんな、僕と遊ぼうよ!山も川も森も僕らの遊び場なのだから。
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【2007/10/25 23:52】 | 安曇野を歩く | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
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