今日は、来月からお世話になる造り酒屋、大町の「市野屋商店」へ。
杜氏の村山さんに蔵を案内してもらい、手造りをかたくなに守っているのを見て、ここで働き、醸造家としての第一歩を踏み出せる幸せを大いに感じた。
※実は今日、村山さんと僕が同学年だったことが判明。近所の別の造り酒屋にも同学年の人が働いていることを知り、これからの信州の酒は僕らの世代が引っ張っていくのだと改めて実感。来月から早寝早起きの生活になるけれど、ものづくりの喜びを常に感じていられるならばきっとエンジニア時代のような苦しみを味わうこともないだろう。一緒に働くことになる津村さんなんて「むしろ一冬で体重がだいぶ増えた」などと言ってるほどなので、大変な重労働でもきっと楽しくこなしていけることだろう。
帰り道、だいぶ紅葉が下りてきているのを実感したので、寄り道して葛温泉「仙人閣」へ。ここのお湯は結構アッチッチなのだけど、これくらい外気温が冷えてくると露天風呂がちょうどいい湯加減になってて気持ちよかった。
温泉犬もいて、うちからわずか45分ほどの距離にこんないい温泉があるということに改めて感謝。
※温泉犬の法則については、右側のリンクの「日本温泉犬愛好協会」をぜひ見てやってください。
そしてランチは大町市常盤の国道147号線沿いにある「ミルフィーユ」で、ハンバーグ・スープカレー(1280円)。この店の看板メニューふたつをコンバインしたもので、野菜たっぷり(フレッシュな水菜までトッピングしてあった!)で程よい辛さのスープカレーに、手づくりの旨みたっぷりハンバーグが入って軽く煮込んであり、なかなかおいしかった。
スープカレーは札幌発祥のそれとはちょっと違う進化をした、比較的コクのあるタイプでこれもなかなかよかった。
ビストロ ミルフィーユ 大町市常盤上6906-01 tel:0261-22-6898 ちょっと高いけれど、月に1度ぐらいならこれくらいの贅沢をしてもいいのではないかと思わせてくれる美味さ。
ちなみにここのビールはサッポロ「エーデルピルス」だ。最寄り駅から徒歩20分ぐらいなので、今度は歩いて行って、エーデルピルスとスープカレーのマリアージュを楽しもう。
帰宅後、強烈な眠気に襲われてしばし休眠状態に。やはりちょっと風邪気味なのか、鼻がぐじゅぐじゅするし、これは昼寝するしかないと横になったのが最後、気がついたら19時だった。あちゃー、4時間半も昼寝してもうたわ~
おかげで今日はご飯を炊いていなかったので、慌てて近所のアップルランドへ。閉店間際で安くなってる弁当・寿司類があればいいなと思っていたのだけど、買ったのは結局うどん。それも上州名物「おきりこみ」の麺が2人前100円で売ってたので、大北地方の民芸食「おざんざ」を真似て、昨日の残りの「バジル」(こう書くと僕の料理には必要不可欠なハーブみたいだけど、漢字にすれば「馬汁」(苦笑))に麺を突っ込み10分ほど煮込む。
出来上がりはなんとなく甲州名物「ほうとう」にも似た感じに。でも出自はどうでもいい。うまくて栄養価の高いものが食べられれば、それだけで明日の元気になるのだから。
また、我が蔵の酒「金蘭黒部」の純米吟醸と合わせるとなかなか。淡麗辛口ながらいい意味での雑味のふくよかさが広がり、それと熟成された信州味噌と非常によく合う。ああ、こんなにいい酒を僕も造る側に回れることの幸せ。
さあ、明日は絶対早起きしよう。この秋最後の登山日和になりそうなので、山に登ってこよう。稜線はもう雪景色なので、アイゼンとストックは必携なのだけど。
酒造りが一段落して、山の雪が堅雪になったころに山スキーをしに行く山に行こう。今年はほとんど山に行けなかったけど、締めと来年の始まりがこの山になればいいなと思いつつ。
そのためには今夜はゆっくり休まないと。風邪薬飲んでぼちぼち寝ようか。
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