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「ライブテープ」
去年観た映画を振り返る間もなく、今年の初映画はシネマセレクトの上映会@まつもと市民芸術館小ホール。
今回は「松本CINEMAセレクト・アワード最優秀監督賞」の授賞式を兼ねて、会員500円という超太っ腹な上映会だった。そのうえ、映画の出演者によるライブまであるという盛りだくさんの内容。

新進気鋭のドキュメンタリーの監督が、僕がまだ聴いたことがないミュージシャンのストリート・パフォーマンスを74分1カットで撮ったということだけで本当に映画好き、音楽好きの心をくすぐる映画。

ライブテープ フライヤー
「ライブテープ」 2009年 監督:松江哲明  作詞・作曲・ギター・歌:前野健太
 バンド:DAVID BOWIEたち  参拝出演:長澤つぐみ
 (第22回東京国際映画祭「日本映画 ある視点部門」作品賞受賞)

ちょうど1年前の元旦の吉祥寺。初詣の参拝客でごった返す武蔵野八幡宮から吉祥寺の街を抜け、井の頭公園の野外音楽堂まで、ギターの弾き語りをしながら歌い歩いていくシンガー「前野健太」をカメラが追っていく。

晴れ着姿の長澤つぐみがお参りするところ(初めて見た「参拝出演」というクレジット!)からカメラがずんずん歩き、スパンしていく先に、若かりし日の井上陽水を彷彿させる前野健太の姿が。
おお、この入り方からしてスゴイつかみだ。

そして吉祥寺の街を歩き進んでいく前野健太とカメラ。元旦ゆえにシャッターの下りている店も多く、それほどごった返しているわけでもないこの日だからこそ成り立つ奇蹟の時間が流れていく。
サンロード、西友前、伊勢丹前、ハモニカ横丁、吉祥寺駅前、武蔵野公会堂、そして井の頭公園へと下っていく階段。
中央線育ちの僕にはよく見知った風景だけれども、カメラと録音の素晴らしさで本当に新鮮に見えてくる。
ラストシーンの美しい夕焼けと井の頭公園の人々の姿に、チラシの「生きていかなきゃね」という言葉が重なり合って何故か目頭が熱くなった。

前野さんの歌は、日常の機微を丁寧に掬い上げた歌詞が、ストレートに心に突き刺してくる、そんな歌。決して歌もギターもメチャクチャ上手いというわけではないけれども、彼の生き方そのものが歌になって僕らに届く。
上映終了後のトークショーで前野さんは「歌うことは呼吸するようなもので、歌わなければ死んでしまう」そんなものだと語っていたけれども、この74分の「偶然」には本当にその生き方が顕れていたのだ。

松江監督にとっては構想が生まれてからわずか1ヶ月後に撮った作品で、彼が育った吉祥寺の街に彼自身の想いを投影した「極私的な作品」ということだけれども、前野さんの歌とシンクロナイズ&ハーモナイズしてできたこの映画の世界は、実は誰にでもある普遍的なことなのかもしれないと僕は思った。

上映、トークショーの後は、前野さんのライブ。ギターの弾き語りで「ライブテープ」の中で歌われた曲をはじめとして1時間ちょっとの熱演。途中、ストラップが抜けるというハプニングもあったが、それをまたアイディアにして次の曲は寝転がって歌ったり、静と動が同居した独特の世界に僕らもすっかり引き込まれる。
そしてアンコールはロビーにて。それを松江監督はハンディカメラを回して撮る。いつかこの「ライブテープ・アナザー・ストーリー」を僕らも観る機会があれば素敵だ。

僕にとっては今年も幸先のよい映画スタートだった。今年も心に響く作品にたくさん出会えますように。
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【2010/01/10 23:45】 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
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コメント
ご来場ありがとうございました。
皆さんのおかげで、ゲストも凄く喜んでおりました。夜中の3時までおお盛り上がり。
今年もセレクトを宜しくお願いいたします。
【2010/01/14 22:58】 URL | 松本CINEMAセレクト #-[ 編集] | page top↑
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