
僕は7月7日生まれ。だから今日はちょうど「裏誕生日」。
奇しくもこの日生まれの若い女友達がふたりもいる。ふたりとも僕とはずいぶん違ったパーソナリティの持ち主だけど、妙に気が合うのは表裏一体、もしくは、磁石のN極とS極、そんな関係だからなのだろう。
だから今日はお祝いの日。


本当ならスイーツでも楽しみたい気分だったけど、なんとなく「おやき」なんかを買ってきてしまう。
それもちょっとした出来心で普段は食べない甘いおやきを。
信州三大民芸食として、蕎麦、野沢菜漬けと並んで称される「おやき」。見た目は似たようなお饅頭だけど、広い信州、地域によって全然違うものだったりする。
蒸したり、焼いたり、同じ焼くでも一度茹でてから焼いたり(ベーグルみたい!)、囲炉裏の灰の中で焼いたり。皮の材料も小麦粉(地粉)だけだったり、そば粉が混ぜてあったり、あるいは蕎麦100%だったり、雑穀や大麦粉が混ぜてあったり。中の具にも地域性がいろいろと感じられたりもするけど、基本的には山国・信州ならではの素材。
でもこの手の粉もんってときどき妙に食べたくなる一方で、常食したいと思うほどのものでもないんだな。そりゃ昔、山間の痩せた土地では本当に蕎麦ぐらいしか育たなかったところもあるわけだけど、これを毎日食べなければいけないというのはちょっと辛い。
どちらかというと、僕はおやきで酒を飲んでしまうような人間なので、中の具は辛いものが好き。ひつじ屋でも提供しているおやき(豊科のあづみ堂で製造)の中では、「野菜ミックス」とか「きんぴら」とかが好きかも。
僕の住む中信地区だけでもおやきのバラエティはびっくりするほど豊かなので、これからおやきを食べるたびに紹介していこう。題して「おやきマニアックス」。マニアというほど好きではないけれど、守っていくべき伝統と、そこに豊かにある素材をどんどん取り入れて新しい味を作り出す信州人の気質とがこの直径8〜13cmぐらいのおやきという小さな存在の中に生きている、いわば小さな宇宙。
ちなみに今日食べたのは「りんご」のおやき。灰焼きの香ばしい皮とりんごの甘酸っぱさが程よくマッチしていて、おいしかった。
りんごの入ったケーキよりも僕らしい「裏誕生日」とこの日生まれの友人へのお祝い。おめでとう。

そして、今日は1月7日、春の七草。
昨夜のうちに用意しておけなかったので、本来この日の朝食に食べるべきだったけど、お昼に七草粥を作って食べる。それも玄米粥で。
さすがに一人分作るには、スーパーで売ってた七草のセットは多すぎたので、旧暦1月7日(今年は2月1日)にちょっとアレンジしていただくべく、冷凍保存。
岐阜暮らしの長かった僕は、言葉遊びで「春のダダクサ」などと言ってみたりしたっけ。
ちなみに「ダダクサ」とは、美濃弁で「(行動が)いい加減、ずぼら、乱暴、粗末、粗雑」というような意味。正月明けは誰もがダダクサ、それでいいのだ。