スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | page top↑
たゆたうように
10年近く前、北海道を旅していた頃、とある宿でつけられたニックネームが「ヨクバリ」。「よくバリ島へ行ってた」というわけでも、「よくバリそば(かたやきそば)を食べていた」とか「バリバリバリバリ夕張(昔の超ローカルネタ御免)」だったというわけでもなくて、そのままズバリ、僕のある日の行動が恐ろしく欲張りだったということ。
それは朝からおいしいものを間食含めて何食も食べ、何ヶ所かの温泉(それも掛け流し限定)に入り、合間にちょっとしたトレッキングもしてしまったり、さらには造り酒屋で試飲してお土産の酒を買ってその宿に帰ったり、普通の人なら何日もかけてやることをほんの10時間ほどの間に全部こなしてしまったという紛れもない事実がある。そのうえ、その翌日は普通の人なら山中で一泊するコースの登山を日帰りでやってしまったり。さらにはその間の一晩、宿泊客が男子だけだったこともあって、オーナーも交えてボーイズ・トーク、すなわち猥談混じりの居酒屋ノリで日付が変わるまで飲んでたり。

今思うと、都会で忙しく働いていたために、たった4,5日しかない夏休みを精一杯に楽しんでいたというだけなのだ。まだ若く活動的だった僕には、のんびりする休暇ほどもったいないものはなかった。
まさに大昔に栄養ドリンク剤のCMのコピーにあったように「大統領のように働き、王様のように遊ぶ」、それを理想としていたかのようだった。
CIMG4756.jpg

もちろんそんな生活は年齢を重ねるごとに辛くなっていく。そして、会社内でも社会的にも、もちろん家庭でも責任が重くなり、その重圧に大きなダメージを受けていく中で、僕はすっかり疲弊しきってしまうのであった。
その結果、すべてが破綻してしまったのは言うまでもない。

まぁ、そんなことは過去の事実としてしっかり認識しつつも、それにこだわっていたのでは前に進んでいくことはできない。そうわかっただけでも体調崩してくすぶっていたサラリーマンSE時代末期のどん底生活も悪いものではなかったのだろう。

CIMG4763.jpgCIMG4764.jpg
CIMG4782.jpg

今、僕には10年前のようなアグレッシブさが少しずつ戻ってきているのを毎日実感している。
だからたとえ寝るのが少々遅くなったとしても、朝はしっかり夜明けのちょっと前に起きて、天気のいい日は朝焼けを見に行くのだ。
そして日中も気分が乗ってくると喜んで走り回ってしまうのだ。
それもまた人生。

今日はまさにそんなヨクバリな一日だった。
ここ数日、本当に短時間でも深く良質な睡眠がとれているおかげで、今までもやっとかかっていた真っ白な霧のようなものが、僕の頭脳から消えている気すらするのだ。

そんなわけで今朝も朝陽の写真を撮る。
北アルプスの山々はすっかり雪雲の中に隠れてしまっているけれど、東山、そして八ヶ岳、南アルプスは実にキレイに朝焼けに浮かぶ朝。
特に今朝は雲が美しかった。

CIMG4802.jpg
CIMG4835.jpg
CIMG4841.jpg
CIMG4842.jpg
CIMG4843.jpg
標高差があり、周囲を山に囲まれた安曇野は、ちょっと立ち位置を変えてやるだけで日の出が何度も拝めるという面白さもある。
だから、白鳥の様子を見がてら、日の昇る東山がより近い犀川白鳥湖へ。今日二度目の日の出は、もしかしたらアートヒルズ付近から見た一度目以上に生命の躍動感を感じるものだったかもしれない。
そしてその後すぐに北穂高狐島の田んぼへ。こちらの方がはるかに狭い水面なのにずっと白鳥の数が多いのにもびっくり。

CIMG4783.jpg
しかし犀川白鳥湖への白鳥の飛来数はまだ39羽だったとは・・・今年は冬がなんだか足踏み状態だった分、冬をシベリアから連れてくる彼らの姿はまだ例年より少ないということだ。

CIMG4854.jpg
その後、ネットで自らのミステイクを知って、慌てて塩尻へ車を飛ばす。行けばなんとか取り戻せるかもしれないと。
まぁ、そんな大それたことではないけど、信州の地酒地ビール地ワイン応援隊員の僕にとっては結構な大事件なのである。

城戸ワイナリー
の今年の新酒のうち、ある程度エイジングしてから出荷される2種類のワインを僕はとても楽しみにしていた。でも、久々に城戸さんのWebページを見てみると、なんと「白」セイベルが早々と売り切れたとか。
この分ではもっと楽しみな「赤」メルローも年明けまで売れ残っているか心配になってしまったのだ。
山麓線~サラダ街道を走ること1時間、城戸ワイナリーに着くと、棚に数本だけセイベルが残っているではないか!ああ、間に合ってよかった!
今年はあまりに突然に幕切れてしまった夏のおかげで、ブドウの糖度はいまひとつだったけれども、暑い年に遜色のない「いいワインに仕上げた」(城戸さん談)ということで、開封する日が本当に楽しみだ。
メルロー1本は、年明け早々にでも、我が家に友人たちを呼んで飲めないものかと思っているのだけど、みなさんいかが?雑魚寝でよければ泊まってもらって構いません。

12時過ぎに穂高に戻り、ランチは今日が今年最終営業日となる「野土火」で麦とろ御膳。今日ぐらいはしっかり贅沢。
野土火のオーナー・松原さん一家も移住組。それも山が大好きでこの地に根を下ろし、自然とともに暮らし、最高の食材を自ら焼いた素朴な味わいの器とさりげないおもてなしで提供する心づかいにも本当に共感するのだ。
少々お値段は高いけど、それに見合うだけの「ほんまもん」の料理を家から歩いて行けるお店で食べられるのは嬉しい限り。だから無理してでも食べに行くし、おいしくないチェーン店の居酒屋で工場大量生産のジャンクなアテで痛飲するぐらいなら、たまにお昼にこんな素敵な自然薯料理の数々をいただいた方がはるかに気持ちがいいものだ。
もちろん身体にもいいわけだし、結局かかるお金はむしろたまに贅沢な本物をいただく方が安い。だから安曇野での僕は基本的に家飲み派。語り合える相手は普段はいないけど、それは本を読んだり、音楽を聴いたり、自分や仲間たちが作ったものを食べたり、あるいは文章を書いたりしながらリラックスするだけで満足している僕だ。

当然高級料亭やホテルのバーで飲みまくる政治家や財界の皆さんにはまったく共感できない僕だけど、こういう贅沢は田舎暮らしの最高の特権だと思う。
ま、「居酒屋大好き」と無理に媚を売る必要も彼らにはないと僕は思うのだけど。もっともオザワイチロウサンは本当に居酒屋が大好きらしい。

CIMG4855.jpg
CIMG4857.jpg
その後、これまた今日でクリスマス展「ちいさなおうち」が最終日を迎える「ギャラリー・シュタイネ」へ。こんな素晴らしいギャラリーがあるということは、本当に穂高の誇り。1時間近くゆっくりと、9人の作家さんが作り上げた「クリスマスのおうち」の世界にどっぷりと浸かるだけで、なんとも言えない幸せな気持ちになった。

そう、僕がこんな風に欲張りになるのは、月に一度あるかないか。
でも、不器用にも一生懸命生きているからこそ、こういう刺激のある一日はとても大切なものなのだ。
だからこそ、大きな刺激もなく淡々と流れていくような、今日とは対照的な日であっても、やはり丁寧に生きていこうと思ってやまない今日この頃。

欲張りな旅人は、今は旅するように、たゆたうように、安曇野で暮らしています。
穏やかにたおやかにしなやかに、でもどこか強くアグレッシブに、そしてまた穏やかに。
今日、ちらちらと一日舞い続けていた粉雪のように、風の吹くまま、気の向くままに。


この記事は、今日、大学時代の後輩Mくんからいただいた「秘密モード」のコメントへの返答も兼ねています。Mくん、ありがとう。そのうち我が家で「同窓会」でもいかが?
スポンサーサイト
【2008/12/23 23:25】 | 安曇野を歩く | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<クリスマス・ビール2008 | ホーム | 春のような雨が上がり雪になった。そして僕はこんなものを食べている。>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://nanook0707.blog109.fc2.com/tb.php/394-1eb52bb4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。