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「求めない」ということ
休養期間が延びたこともあって、昨日から東京に来ている。実家でのんびりと過ごしつつ、東京でしか観られない映画や美術館などを楽しもうという魂胆。

昨日は2月1日、一部の映画館を除いて全国の映画館では「ファン感謝デー」で1000円で観られることもあって、渋谷方面にミニシアター系の映画を観に行った。
その道中、中央線が早朝の人身事故の影響で遅れていたうえに、車両トラブルが発生して、快速、各駅停車ともに止まってしまった。1本目観にいく時間に間に合わなくなってしまった僕は、振替乗車票をもらって地下鉄丸の内線に乗り換える。
しかし、電車が止められた某駅では、地下鉄に移動しようとする人で改札口がパニック状態。振替乗車票をもらおうという人が殺到して、全然前へ進むことができない。まぁ、仕方ないや、と僕は流れに任せることにしたけれど、後から力ずくで群集をかきわけて突進してきた50代後半と思しき男が突然怒声を駅員に向けて放つ。「何やってるんだよ、さっさと改札を開放して外で配れ」と。そしてその駅員の前に来たところでつばを吐きかける。
これ、立派な暴行事件だよ。あんた、いい歳して何様だと思ってるんだよ!ああ不愉快。
僕が手の届くところにいたらすぐに取り押さえてやるんだけど、すぐ近くにいた人たちは完全無視。どうやら今の東京では正義感を持つよりも腫れ物には触らない方がいいのだということなのだろう。悲しい現実を見て、心に冷たいすきま風が吹き抜けた。

しかしおっさんよ、そんなに大事な仕事が待っているのか? 電車が止まったというのは理由にならないようなことなのか? そんな焦る気持ちだけで行動していてはいい仕事はできないよ。いい歳してそんなこともわからないのか?

ここ数年、首都圏では駅員に対する暴行事件が多発しているという。
こういう事故のときは「お互い様」という思いを持ってやり過ごすことができないほど、東京は窮々としてしまったのか。
もう都市の力としては限界状態まで来てしまっているのかもしれない。十数年前から「地方の時代」と言われつつも、いろいろな面で東京一極集中は進行し続けていることをこんな断片的な事件から改めて思う。

もうこの大都市には僕は住めないな。

最近の隠れたベストセラーに「求めない」という本がある。
「伊那谷の老子」とも呼ばれる詩人・加島祥造さんの詩集。僕は書店で立ち読みをした程度しか知らないけれど、「求めない」という言葉で始まる100篇の詩から成る本だ。
普通ならベストセラーにはならないタイプの本なのに、何故こんなに受けているのだろう?
加島さんの言葉たちに、都会で窮々と暮らしている人たちも癒しを求めているのだろうか?

「求めない」という発想、もしかしたら都会暮らしのために必要な知恵なのかもしれないなと、「求めること」、それも小さなことに追われているつば吐きオヤジのような小人物を見ているとなんとなくそんな風に思ったりする。

僕自身、何かを求めて都会を捨てたわけではないし、行き着いた先がたまたま安曇野だったというだけだった。
でも今はさまざまなものを求めて頑張りすぎているのかもしれないな。たとえ結果が出ないようなものであったとしても、「求めない」心境にはなかなかなれるものではない。

不惑どころか多惑とでも言ったほうが相応しい40歳の春。明日は節分、暦の上ではいよいよ春となるのだ。
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【2008/02/02 11:07】 | 想うこと | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
もちろん一部の人だけに限ってのことだけれど、そういう公共の場でのイライラを他人にぶつけてわめき散らしている人って、大概職場とか家庭とかでそれなりの地位にいる人…人を使う立場にある人が多いと思う。(やっぱり年齢的には50代後半位のおじさんが多いかと)

人生50年以上生きてきて、酸いも甘いも経験してきているはずなのに、その経験は一体どこにかき流されてしまったのか。
社長でも会長でも、首長でも議員でも、職場や家庭という閉鎖された場を一歩出たらただの1人の「オッサン」。
そこんところをきちんとわきまえてこそ、人を束ねるものではないのか。
彼らの言うところの「最近の若い者」(いやもう私は若くないですが(笑))からみても、彼らの行動は人として、見ていて恥ずかしいです。
そして、余裕のないそんな彼らが哀れです。
(何でも自分の思い通りになると思っていたら、数年後に迫った定年退職後、誰にも相手にされなくなるよ(笑))

どんなすごい肩書きを持っている人よりも、そういうトラブルの場で、余裕を持って冗談をいい、笑っていられる人の方が、私は遥かに尊敬に値すると思います。

【2008/02/02 15:54】 URL | あるみ #eXzcRxaY[ 編集] | page top↑
あるみさん。
すごく共感するコメント、ありがとう!
サラリーマン生活をドロップアウトしてしまった僕には言う資格はないかもしれませんが、やはり日ごろのストレスを立場の弱い者に向けてここぞとばかりに吐き出すなんて、どんなに偉い社会的地位を持っている人でも許されることじゃありません。

> 数年後に迫った定年退職後、誰にも相手にされなくなるよ(笑)
激しく同意。
そういう人が第二の人生を田舎に求めてやってくることに実は僕は大きな危機感を覚えていたり。
まぁ、ぼちぼちと辛いときでも冗談言いながら、気楽にやっていきますって。
【2008/02/04 12:43】 URL | nanook.azumino #-[ 編集] | page top↑
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