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悲しい事故、ただただ言葉にならず。
今朝、本当にびっくりするとともに悲しくて一瞬言葉の出なくなるような事故のニュースが入ってきた。
以下、一番詳しく載っているであろう地元紙「岩手日報」のWebサイトから転載させていただきます。

タンク破裂1人死亡 盛岡の地ビール醸造所

 22日午後1時10分ごろ、盛岡市北山1丁目、ビール製造・販売業「ベアレン醸造所」(木村剛社長、従業員7人)のビール貯蔵タンクが破裂、近くの壁を突き破って隣室で作業していた西和賀町沢内、同社員佐々木陽一さん(36)にぶつかった。その際、佐々木さんは冷水を入れる貯水槽に挟まれたとみられ、同市の県高度救命救急センターに運ばれたが、約3時間後に気管損傷による呼吸不全で死亡した。

 盛岡東署や同社の嶌田洋一専務によると、佐々木さんは事故当時、一人でビール貯蔵タンクの隣室の貯水槽近くで作業していた。

 倉庫内にいたパート職員が「ゴン」という大きな音を聞き、駆け付けたところ、貯水槽にもたれかかっている佐々木さんを発見した。当時は意識があり、呼び掛けにも答えていたという。

 ビール貯蔵タンクは一定の圧力で管理されているという。同署は破裂した原因を調べている。

 同社によると、破裂したビール貯蔵タンクは、ビール熟成を図る「エイジングルーム」に置かれたもので、高さ約2・5メートル、直径約1・5メートルの金属製の円柱形。容量は約3千リットル。中には出荷を控えたビールが入っていた。

 事故前に別の従業員が同タンクから飲食店出荷用のたるにビール詰め作業を行っていた。

 破裂したタンクは製造から10年以上経過。エイジングルームには約20のタンクがあるが、こうした事故は初めて。2つの部屋を隔てた壁は厚さ15センチほどだという。

(2008/01/23)

(追記)読売新聞のWebサイトにもっと詳しいニュースが載っています。(2,3日すると読めなくなると思いますが)

僕自身、このベアレン醸造所とは結構長いお付き合いになる。
岩手で情熱を持って新しいブルワリーを立ち上げるために尽力していた社長の木村さんと専務の嶌田さんの奮戦記をメールマガジンで配信してもらっていたのがもう8年ほど前のこと。
開業時にはお祝いを兼ねて取り寄せたし、5年ほど前には当時僕が毎年7月末に岐阜・大垣でやっていた花火大会を眺めながら楽しいことをやるオフ会のメインのビールとして、限定醸造のヴァイツェンの5リットル樽を送ってもらったことも忘れられない思い出だ。
最近もヴァレンタイン時期に合わせてチョコレート・スタウトを醸造するなど、意欲的に新しい味に取り組むと同時に、地ビールとしては比較的安価な値段もあって盛岡近辺の飲食店にはかなり浸透していて、いつか地ビール醸造をやろうと計画している僕には本当に参考になるビジネスモデルを作り上げてきたブルワリーなのだ。

若い力で勢いよく常に頑張ってきた素晴らしいブルワリーで、なぜこんな事故が起こってしまったのだろう・・・タンクの劣化というにはまだ新しいタンクだし(ちなみに僕が勤める酒蔵には終戦直後から60年使い続けているタンクだってあるのだ)、加圧具合を間違えたのか樽詰めの作業の後始末に問題があったのか、ともかく小さなミス、あるいは機械の不具合から発生してしまった事故なのは間違いない。

実際、僕自身、蔵での小さな打撲事故を放置しておいたのが原因で骨折して休養しているわけだし、ちょっとしたミスが大きな事故につながりかねないことだって多くあるのは現場にいる人間としてよくわかる。
ただ、前に作業していた人を責めるのはあまりにも酷だ。
ヒューマンエラーや機械の予期せぬエラーは必ず存在するものだという認識のもとに、安全管理を行うのがどんな業種でも当たり前のことで、それにぬかりがあったとは思いたくない。
残念ながら単なる労災事故ではなく、業務上過失致死として刑事立件されるのは間違いないけれど、この危機をどうか乗り越えてこれからもおいしいビールを造りつづけて欲しいと思うのは僕だけではないだろう。

亡くなった佐々木さんは、ドイツ人ブルーマイスターのイヴォ・オデンタールさんの片腕として創業当初から頑張ってきた人だ。直接お会いしたことはないけれど(もしかしたら、ビアフェスでお会いしているかも?)、今のベアレン醸造所があるのも彼の努力があってこそだと思っているし、言葉の通じない異国でイヴォさんが7年も頑張ってきたのも彼のサポートがあったからこそなのだろう。

発酵という生物作用を利用している以上、酒造りにはこの手の事故と背中合わせなのはある程度仕方はないことだと思う。扱い方を誤ると今回のような大事故になってしまうこともあるわけで、常に僕らも心を引き締めてやっていかなければならない。
こういう事故があるとこれから僕がいざ地ビール醸造を始めようとしたときに、銀行から融資が受けられなくなる可能性もあるけど、こんなことで諦めては佐々木さんの魂が報われない。
とにかく僕ら後に続く醸造家を目指す人間が情熱を忘れないことがせめてもの供養だと思う。

まずはビアテイスター、好成績でパスできるよう、頑張っていこう。
佐々木さんのご冥福をお祈りしつつ。合掌。
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【2008/01/23 09:59】 | ビアテイスター | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
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コメント
亡くなられた方のご冥福を祈ります。
1つの大きな事故の影には、小さな事故があり、さらにその影には、多くの事故にはならなかった、冷やりとした出来事があるといいます。事故の原因をつかみ、同じ過ちを繰りかえさないでくださいね。
お体ご自愛下さい。
【2008/01/23 23:23】 URL | むら #iIR93Du6[ 編集] | page top↑
むらさん。
1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在する・・・これ、我々環境教育にたずさわる人間もイベント運営を討論する際には必ず認識しておかなければいけない事柄として知っています。もちろん製造業の現場でもこれはしっかり認識されていることですし。
僕の怪我の場合はギリギリの体力で朦朧としながら仕事をせざるを得なかったという状況が一番の原因で、それを取り除くにはやはり体力をつけることしかなさそうです。
でも「ベアレン」の事故の場合は、熟練のブルワーさんたちの仕事の中で起きています。本当に不幸にして起きてしまった事故としか、今のところ言いようがないですね。
各地のベアレン・ファンが応援しようという動きを見せてきています。僕もお悔やみと励ましのメールを送りました。可能ならば在庫処分品でいいからベアレンのビールを飲んで応援したいのですが・・・
【2008/01/26 18:44】 URL | nanook.azumino #-[ 編集] | page top↑
初めまして、We Love Baeren-ベアレン醸造所私設応援団のkobaと申します。
早々に応援団活動へのご賛同・リンク掲載、ありがとうございました。
挨拶、お礼が遅くなり、申し訳ありませんでした。
応援団メンバとして、お名前を載せさせていただいております。
挨拶、お礼が遅くなり、申し訳ありませんでした。
応援団サイトの立ち上げに注力してきましたが、
ようやく少しずつ形になって来たかと思います。
お仲間にベアレン醸造所私設応援団の存在と
サイトの紹介を更に広げていただければ幸いです。
みんなでベアレンを応援して行きましょう。
これからもよろしくお願いいたします。
#応援団サイトの一行メッセージ募集中です。
#是非、nanook.azuminoさんの一言もお寄せください。
【2008/03/09 23:36】 URL | welovebaeren #LA1tB7SA[ 編集] | page top↑
kobaさん。
わざわざありがとうございます!
佐々木さんの遺作「チョコレートスタウト」を大事に飲んでいます。あと残り5本。大切な友人と飲む機会にとってあります。
さて、応援団サイトの方、久々に覗かせていただきました。ずいぶんと充実してきましたね。それだけ皆さんのベアレンさんへの思いの深さがあるわけで、嬉しい限りです。
ここ数日確定申告に追われてますが、今週中には一行メッセージも書かせていただきます。
今後ともよろしくお願いいたします。
【2008/03/11 00:37】 URL | nanook.azumino #-[ 編集] | page top↑
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