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今年もおおきに!
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今年最後の夕焼け空にありがとう。

ふと南西の空を見れば、トルコ国旗のような三日月と金星が光る。
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この1枚は今年最後のショット。年越しそばの写真も撮らないし、二年参りも行かないから本当にこれが最後の1枚。

思えば今年は10000枚以上の写真を撮った。酷使のせいでデジカメを修理に出した。
今まで「旅のスナップ」という感じでしか撮ってこなかった僕だけど、気がつけば仲間うちでは「フォトグラファー」に。おかげで今年は芝居やライブの写真を撮らせていただく機会もできたし、人物もずいぶん撮った。
ポートレイト。これは僕にとってはこれからの大きな課題。一眼で鮮明な写真を撮りたい一方で、コンパクトカメラだからこそ撮れる「気負いのない写真」を愛する僕は、きっと来年もコンデジ何台かを併用しながら人物もどんどん撮っていきたい。
まずは女優K.K.嬢で一本映画を撮ってみようか・・・と冗談はこれくらいにして。

もちろん、来年も自然の姿をカジュアルに切り取っていくスタイルは変わることはない。

そして、僕にはまだまだ勝負できる分野がある。それは文章と音楽。
写真に音楽に文章、その3つを組み合わせるだけで、誰にも負けないオリジナリティのある僕ならではの安曇野スタイルがきっと出来上がるはず。

右脳も左脳もフル回転して、またひとつ若返ろう。

北アルプスよ、今年もおおきに、ありがとう。CHU-
野の花や草たちよ、今年もおおきに、ありがとう。CHU-
身近なところにいてくれた皆さん、今年もおおきに、ありがとう。CHU-

来年も変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします。うっしっし。

今年最後なので、ちょっとふざけました。
らた、まいねん! もとい、股、洗いねん、もとい、また、来年!・・・ってまた明日ですが。(爆)
初日の出、見えるかな。それに備えて、日付が変わらぬうちに寝ましょう。
初夢は明日の夜に落ちる夢。
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【2008/12/31 23:11】 | log | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
思えば今年もたくさん飛んだ
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12月29日朝。
いつものように朝陽の写真を撮り家に戻る途中、安曇野气船さんの熱気球が飛んでいるのを見る。冬場限定のフリーフライト。「道の駅安曇野松川」を飛び立ち、およそ40分間の早朝の空の旅。お値段は21500円と決して安くはないけれど、一生に一度はそんな贅沢をしてみたいものだと思わせてくれる素晴らしい企画。
やはり空を飛ぶ気分は何にも代えがたいものがある。

人は昔から空を目指してたくさんの努力と犠牲を払ってきたのだ。鳥類と哺乳類が進化の過程で分かれた頃から、きっと失われた空を飛ぶということに大きな夢を抱き続けた。

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折りしも今年最後じゃないかと思えるほど、後立山、白馬の山々までキレイに見渡せる朝、僕はいろいろやることが残っていながらも、ついその気球を追いかけてみたくなってしまった。
山麓線をすずむし荘の手前まで走ると、気球を既に追い越してしまっていた。右折して一気にオリンピック道路まで下り、道の駅安曇野松川に来たとき、気球はまだ南の方にいた。
高瀬橋まで下ってみると今度はまた気球を追い越していたが、ふと気球のほうを振り返れば素晴らしい背景が広がっている。
高瀬橋東詰めの堤防上に車を停められるスペースがあるので、そこから徒歩で橋の上に戻って夢中でシャッターを切る。気球は高度を調整しながら、どうやら間もなく着陸への態勢に入るような動きをしていたので、一瞬のチャンスを逃すものかと連写する。

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思えば今年もいろんな場所から、ここから飛べたらいいななどと空想のフライトに出たっけ。
まずはパラグライダーのテイクオフ台のある長峰山。ここは春から何度となくやってきては、向こうの山々に向かって飛び出していく心を抑えてみたり。
旅先でも飛ぶのに良さそうな場所を見つけるたびに僕はマインド・フライトに飛び立った。

鳥羽の小さな島からは、対岸まで飛んでいけそうな気がした。
京セラドーム大阪の展示ホールへ上がるエスカレーターはそのまま空に突き抜けていきそうな勢い。
横浜大さん橋からはベイブリッジを飛び越えられそう。

だけど、僕は翼を持たない。だから飛ぶことは実際にはできるはずもないのだ。

飛ぶ夢は、落ちる夢と同じくらいたくさん子どもの頃からよく見た僕。
落ちる夢は肉体的、精神的な成長期、あるいは発展途上にある状態を反映している「青春の象徴」だと言われるけれど、飛ぶ夢は欲求不満の顕れ。
特に性欲との関連性をよく語られるのだ。

ひとりに戻って三度目の冬。
そろそろ双子の魂”ツインソウル”に出会えてもいい頃なのじゃないかと期待こそしているけれど、まだ落ちる夢も見続けている僕には、飛ぶ夢を見て目覚めたとき、一気に現実に引き戻されるあの感覚が少し辛い。

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さて、今日は大晦日。ゆっくり一年を振り返る間もなかったこの年末、実はまだ年賀状ができていないのだ。
それも夏のパソコンクラッシュで住所録を失くしてしまい、そのうえなぜか2008年の年賀状が神隠しのように見つからないので、遅々として進まないのだ。

仕方がないので、2007年以前の年賀状から、明らかに住所変更していなさそうな人だけ住所録を作り直してみたものの、びっくりするような少ない件数しか起こせなかったのだ。
今年知り合った人については交換した名刺があるからなんとかなる。でも去年までに知り合った人で住所のわからなくなってしまった方がたくさんいるのが本当に困るのだ。

これは向こうからの到着を待って返事をするしかない。
そのうえ、元旦早々実家に呼ばれていて、届いた年賀状の現物を見るのは3日以降。
それから書いてお届けするので、遅くなってしまう失礼を深くお詫びします。

もっとも、僕は基本的に年賀状は早くても12月30日、通常は元旦の朝に投函する無礼な人間なので、また今年も遅いのかと笑ってやってくださいませ。

そして、メール添付で済ませてしまう方も多くなると思います。失礼をお許しください。

ということで、今年も残すところあと5時間。

今までの人生で一番お金のない一年だったけど、一番たくさんの素晴らしい経験をさせてもらった一年だった気がする。
そう、いうなれば二度目の青春。こんな僕が青臭い夢を語っても、みんなちゃんと聴いてくれるのが嬉しい。
それは今までの人生で築いてきたものを認めたうえで、あえて新しく困難とも思える道を選んで、それでも楽しく日々を過ごしている僕自身を、周囲の人たちはしっかり認めてくれているのだ。

だから落ちる夢も飛ぶ夢も、僕はしっかり自分を認めてやろう。そんな気持ちになる。
本当にみんなありがとう!
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ということで、2008年締めくくりの記事は、23時過ぎにアップします。もう一度見に来てね!うふ
【2008/12/31 19:00】 | 安曇野を歩く | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
【お願い】スパムコメント対策で
このところ毎日コンスタントに3~4件、スパムコメントが入っています。それもいかがわしいものばかり。出先でもケータイから小まめに確認して削除していますが、なかなかそうもいかない日もあるので、ちょっとばかり細工をしました。

すなわち、この手のスパムコメントはほとんどが自動でコメントを入れるようなソフトウェアの機能を使ってのものだと思われるため、自動コメントができないようにワンクッション入れることにしました。

コメントを書いていただいて、確認画面が出たら、下の方に「認証用キーワード」という文字認証画像が表示されます。
そこには日本語で「ゴ 七 はち サン」などと「数」の文字が書いてありますので、それを数字に置き換えて「5783」と「認証用キーワード」の入力域に入れてから「送信」ボタンをクリックするようにしてください。

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お手数をおかけしますが、迷惑行為撲滅のため、よろしくお願いいたします。

【2008/12/31 17:40】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(5) | page top↑
頑固であればこそ
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12月29日の日の出と、その光を浴びて刻一刻と色を変える常念岳。(堀金烏川にて)

阪神タイガース岡田彰布前監督の著書「頑固力~ブレないリーダー哲学」(角川SSC新書)という本が、野球関連の本としてはまれに見るベストセラーになっている。
僕もこの本を探して安曇野市内はもちろん松本まで、さらには出かけたついでに都内でも書店を歩き回ってしまったほどだった。まぁ、阪神ファンの少ない信州では入荷部数も少ないのは当然だけど、阪神ファンが今や巨人ファンより多いのではと言われる多摩地区でも軒並み売り切れ。やっとのことで探しはじめて2週間目でようやく手に入れたほどだった。

2時間ほどで読み終えてしまう本だけど、そこには恐らく「日本で一番ストレスの大きな職業」のひとつである阪神タイガース監督という職業で彼が大きな成功を収めた哲学がしっかり語られており、下手な自己啓発書よりも僕には語りかけてくるものが多かったのだ。
まずは僕を虎キチへの道へ導いてくれた父にこの本を読んでもらうよう、実家に置いてきたほどだ。

信念を持つこと、そしてその軸足からブレることなく毅然と行動すること。
オカダの一番の持ち味であり、ある意味「つまらない」などと言われることもあったその采配は、世紀のV逸の結末を迎えることになった10.3首位決戦の最後に藤川球児をマウンドに送ったシーンがすべてを物語っていた。
そしてその球児が打たれて悔し涙の幕切れになってしまったことに、僕らはオカダの信念の頑固さを信じ、納得するしかなかった。憎き讀賣に負けたことは本当に悔しいけど、悔し涙が枯れる前に僕はオカダと彼を信じて頑張った選手たちに心からの拍手を送っていた。

僕もそれなりに年齢を重ね、さまざまな経験をしてきた中で、これだけは誰に何を言われようと揺らぐことのない信念をそれなりに築いてきた。
基本的にお調子者で一緒にいる相手に気持ちよく過ごしてもらいたいというサービス精神旺盛な僕だから、ちょっとしたことで揺らいでなびいてしまうように思われがちだし、「変わっていくこと」をむしろ楽しんでいるかのように見えるほどの進取の気性の持ち主だと見られることも多いけど、一番根底にある部分では何一つ揺らぐことはない。
そう、僕もかなりの「頑固力」の持ち主なのだと自負しているのだ。

一時はそのアイデンティティが崩壊するほどまでに追い詰められ、心身の不調に悩まされた時期も長かった。
だけどこの2年ほど、安曇野の地に根を下ろしてからは、周囲に「傾聴すること」に長けた人が多かったこともあって、僕はしっかり自信を取り戻していけたのだ。
そして、僕のベースにある頑固なまでに堅い信念は、よりいっそう磨かれていったようだ。

昨日、ちょっと僕の頑固さのおかげで、もしかしたら一緒に飲んで語った初対面の方の気分を害してしまったかなぁとちょっと反省しているけれど、その人は最後には僕のことをしっかり「利害関係抜きにお友達になれたら」などと評価してくださったことに心から感謝。
そう、僕のブレない信念を評価してもらえたのだ。
こんな出会いもあった素敵なライヴ&パーティを主催してくださったチャーリーさん&タミコさんに感謝。

もちろん頑固な基盤があるからこそ、柔軟な僕でいられるのは間違いない。
僕自身、自分の思考原理をひとことで言うと「物事を感覚的にインプットして論理的にアウトプットする」となる。右脳でとらえて左脳で行動する「うさ男」。情にもろいが理論家のうさ男。

 (参考)うさうさ脳診断  http://www.nimaigai.com/pc/usausa/shindan/index.php
【2008/12/29 10:43】 | log | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
雪が上がった翌日は
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12月27日、雲は多いけど朝焼けの美しい夜明け。
その雲の造形と色彩が最高に美しい。こんな日は誰もが詩人や画家になれる。
だから、僕もこの美しい日の出の風景に関しては、言葉などいらないと素直に思う。

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正月明けには「三九郎」。ほかの地方では「どんど焼き」、「左義長」などと呼ばれるもの。
松飾りや去年のお札などを燃やして、無病息災を祈る。そして安曇野の伝統として、餅をその火で焼いて食べる。
忙しい年末年始を避けて、既に隣のムラではもうその準備が着々と進んでいた。
※こちらでは「部落」と自ら呼ぶのが自然なのだけど、同和問題とのかかわりでこの言葉に僕は少々アレルギーを持っているので、あえて「ムラ」と呼ばせていただいた。あしからず。
そこにきらきらの朝陽が入り込んで、なんとも言えぬ美しさ。やはり雪があってこそ有明山麓の冬なのだ。

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午後。今年の仕事を終えてオフシーズンの長い旅に出る親友を送って、新宿行き高速バスの停留所のある安曇野スイス村へ。
スキー帰りの車たちは一晩で30cmほど積もった白馬の思い出を積んで都会へ戻っていく。

今年僕はたくさんの新しい仲間と出会った。それぞれに大切な人となり、それぞれにたくさんの想いを共有し、そして僕らはまたひとつ歳をとる。(数え年で)
中でも今日旅立った親友と共有した時間のやさしさに僕はどれだけ癒されたことか。
きっと来年も、同じようにそんな時間のやさしさを噛み締めることだろう。

今年とても頑張った親友の旅立ちを祝福するかのような美しい山々の姿に、またも僕らは癒される。

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さあ、きみも僕も羽ばたいていこう。いつかこの青空高く飛び立てるように。
いってらっしゃい!
【2008/12/27 22:39】 | 安曇野を歩く | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
年末寒波がやってきた!
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今、宅配便で北海道から届いたばかりの「サッポロ・クラシック・'08富良野VINTAGE」を開けてみたところ、すごい勢いで泡が噴き出した!ああ、そうか、外は既に氷点下7度の有明山麓、ビールだって凍結する温度。ああ、なぜクール便で送らなかったのか。Oh! My Goddess!
そう、この時期は外に何かを置いておくと必ず凍るのだ。ましてや今日は最高気温が氷点下0.5度( それも未明の0時に記録して、あとはどんどん下がっていく一方)のこの冬初めての真冬日。おまけに我が家のあたりは最大10cm、今も5cm程度積雪があるわけで。さすがに室内は暖かいだろうと思いきや、昼過ぎから19時過ぎまで出かけて帰ってきたら、なんと室内でも3度しかない。やばい、これは昨冬のトイレ凍結騒動のときの前ぶれかもしれない。あのときは室内でも氷点下3度まで下がってたからなぁ。
平成に入ってから建てられた我が家ですらこんなありさま、古民家はさぞ寒かろうなぁ。

ここで思い出すのが北海道のニシン番屋などでは、凍結させたくないものを冷蔵庫に入れるということ。同じことは八ヶ岳の冬季も営業する山小屋なんかでもあることで、それが今自分のこんなにも身近な生活であるとは、ここが改めて寒い場所なのだと実感する場面だ。

まぁ、おかげでこのビールに使われたアロマホップ(たぶんカスケード系統の品種)の香りの高さを期せずして深く感じることができてラッキーだったと思うようにしよう。ああ、なんて素敵な香りなんだろう!
一見ネガティヴな出来事も、ちょっと視点を変えることでありがたく思えるだけで嬉しいものだ。

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さて、そんなわけで今冬最初の本格的な積雪、そして真冬日。
タカをくくってまだ夏タイヤのままだった車も多かったようで、今日は自動車輸送車やレッカー車をびっくりするくらいたくさん見た日。さぞかし整備工場も大賑わいだったころだろう。
そのうえ、この冬初めて田んぼに落っこちている車(それも前から派手に落っこちていて、芸術的なまでにお尻を天に向けている姿には本当にびっくり)を見たし、僕の車も朝、雪を払いきれないまま走ってしまったせいか、お腹についたつららがタイヤに触っていてすごい音を立てて走っていたほどだった。(これは気づいてすぐにスタンドの洗車機で下部洗浄をしてつららを溶かし、タイヤの空気圧を調整することで解消できたけど。) その音のすごさに思わずパンクしたのではないかと思ってしまうほど。そう、今年既にタイヤ2本パンクさせている僕なのだ。(安い輸入タイヤはやっぱり日本の風土とこの砂利道の多い田舎には合わないのかもというのが結論なのだけど。)

でも、みんなたくましくしなやかに生きている。

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白鳥たちは、この白い寒さだからこそよりオーバーな振る舞いを見せるのかもしれない。
今日が終業式の子どもたちも、雪遊びをしながら下校している。
僕も寒さに負けずに走る。
この生命の躍動感たちが冬の美しい光景を造り出す一部分となっているのは言うまでもない。

12月26日。今年も残すところあと5日。
【2008/12/26 22:08】 | 安曇野を歩く | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
保存食強化週間
12月25日、クリスマス。
久々に穂高の天気予報に雪マーク登場。もっとも山沿いの我が家のあたりは昨日も一日ちらちらしてたし、本格的な寒波の訪れで明日はうちのあたりは今年最初の真冬日になるような雰囲気だ。

でも、まだホワイトクリスマスと言うには全然積もっていないけれど。
クリスマスが明けた明日の朝はどうやら真っ白になっていそうな降り方をしているのは確かだ。

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朝、灰色の雲が多いながらもそれなりの朝焼け。
学校まで、子どもの足だと歩いて1時間かかる我が家のあたりでは、小学生は今の時期は日の出と同時に家を出る。
そんな子どもたちの姿は、天気の悪い朝でも輝いている。

家に帰って玄関先に、いただき物の柚子がたくさんあることに気づく。ちょうど冬至の日、柚子湯に入れという感じでいただいていたのに、その日は近くの温泉で済ましてしまったため、結局使われずじまいで年が終わろうとしていた。
ふとそれを見て、僕は「ゆべし」を作ってみようと思うのであった。漢字で書くと「柚餅子」。まさに柚子の申し子なのだ。

しかし僕の知っているゆべしは、柚子の香りなど感じられない、むしろ醤油くさい餅菓子で、本来、信州で古くから作られていた保存食としてのゆべしとはまったく別物なのだと最近知ったばかりだった。
それなら、伝統食の復活も僕の農的生活の課題の大きな目標のひとつなので、この際挑戦してみるのもいいかなと思い立ったのだ。

柚子の重さは700グラムほど。中をくりぬいて果実を出し(その中身は果汁を搾ったりしていろいろ使える)、そこに「信州味噌(白こうじ)180グラム、八丁味噌140グラムを大さじ4杯のみりんで溶いたもの」を詰め込み、蒸した後、寒風にさらすこと1ヶ月、十分に硬くなったら食べごろという、冬の厳しい自然の賜物なのだ。
味噌の中には好みでいろいろなものを入れる。僕は信州らしく、今年はくるみを入れてみた。こんな作業をするとは想像すらしていなかったので、秋のうちに地物のくるみを手に入れなかった僕は、やむなくこの時期手に入る中国産のむいたものを使うことに。とにかく中国製加工食品にはまったく信用できないこのご時勢、ちょっと怖いけれども死ぬことはないだろう。もっとも国産なら安心という神話も既に崩壊しているのは間違いないわけで。

中に詰めるくるみ味噌はこんな感じ。
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そして、柚子の皮の中に詰めたらこんな感じ。
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それを圧力鍋で強火で5分蒸し、そのまま火を落として30分蒸らしたものを、みかんネットに入れて干す。とりあえず今日のところは外は雪なので、サンルームに干してみたけれど、今週末天気が回復する前に外に干す場所を確保しなければ。
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その合間に、サツマイモで鬼まんじゅうを作る。名古屋暮らしの長かった僕にはとても懐かしい味。
サイコロ状に切ったサツマイモ5に対し、粉末黒糖1をまぶし、さらに小麦粉1をつけてまとめて、蒸かすだけのとても簡単なお菓子。もっともそれぞれの工程は簡単だけど、30分以上寝かせておかなければならなかったりで結構手間はかかる。
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だけど、出来上がったものを食べてみたら、サツマイモと黒糖の自然な甘さで結果として甘さ控えめの食べやすい鬼まんじゅうになっていた。名古屋土産の濃い味とは違うけど、これこそ自然な味。
こういう味を次の世代にはしっかり伝えていかなければいけない。

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昨日は、切り干し大根を大量生産。我が畑の大根が雪に埋もれるまではもうしばらくかかるかもしれないので、今のうちに少しずつ収穫して、切り干し大根化させようという魂胆だ。
収穫時の重量=1.7キログラムが、果たして切干大根になったら何グラムに過ぎないのだろうか。
ちょっと気になるけれどもまずは作ることに意義アリ。緑色のビタミン大根でも、干せばその色はどこか彼方へ消えてしまう。
とにかく、一番安全な食材は、自分で生産したものなのは間違いない。だから漬物だってたくさん漬けたし、まだまだいろいろ楽しみながら作っていこう。

さて、雪は24時を目前にしてもまだ積もってはいない。
ホワイトクリスマスは夢のまま、今年のクリスマスは終わる。
【2008/12/25 23:57】 | 信州グルメ図鑑 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
クリスマス・ビール2008
今朝は雲が多いけれども東南方向は山がはっきり見える朝だった。
いつもの通り夜明け前に目が覚め、布団にくるまって新聞を読みながら、東南の空の赤色と灰色の雲の織り成すスペクタクルを楽しむ。
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今日は窓から八ヶ岳が見える。へえ、こんな方向に見えるんだと改めてびっくり。意外に寝起きの風景は知らなかったりもするものだ。

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ちょっと南の開けたところから見える南アルプスには、大きな黒い雲が上空を覆っている。上下が切り取られたワイド画面のような姿はあまり落ち着かない。

今日は日中は暖かく、眠気を誘う昼前。ほんの30分仮眠のつもりが、電話で起こされて気づくと2時間も寝ていたほど。

今年もクリスマスイブはひとり過ごす。いろいろやることがあったから、寂しいなどと感じている暇などなかったのだけど。

でも、夕食のときには、先日東京からかついできたクリスマスビールの最後の1本をありがたくいただく。そして世界中の誰もが、幸せになれますように・・・と手を合わせる。

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今日飲んだのはベルギーの「デリリウム・クリスマス」。ピンクの象のラベルでおなじみのデリリウム、東京には2店舗、その名を冠したビアカフェがあるほどのメジャーなベルギービールだけれども、特にクリスマス・ビールはラベルが何種類もあって、それがまた全部キュートな象さんでコレクターじゃない僕もなんとなく全部揃えたくなってしまったりもするのだ。
さすがに荷物になるのが嫌だったから、1本しか買ってこれなかったけれども。
開栓した途端に甘いフルーツの香りが漂ってきた。オレンジピールやスパイスでつけたその香りは、クリスマスビールならではの暖かさをかもし出す。

クリスマスビールは、特にレシピなどに規定があるわけではなくて、各醸造所ごとにクリスマスらしいものという個性を発揮してくれる面白いもの。
特に1500ccとか3000ccとか入ってる「マグナム・ボトル」がいかにもパーティ向きという感じなのだけど、さすがに独り身の僕はそんなの買って帰れず、小瓶を持ち帰る。

今年飲んだクリスマスビールは、
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 アンカー・スペシャル(米国) 
  毎年レシピを変えて醸造されるので、今年はどんな味だろうという楽しみも
  ある。どんな味でも毎年満足するのも不思議だけど、それはレギュラーの
  エール系ビールの味をよく知っていて安心するからなのかな。
  今年もスパイシーでうまかった。
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 グーテンカロルス・クリスマス(ベルギー)
  さまざまなハーブがかもし出す複雑な味わいはまさに薪ストーブの前で飲む
  にふさわしい。折りしも安曇野地球宿での飲み会に持参、このビールは
  仲間たちと楽しめた幸せなビール。
 そして、このデリリウム・クリスマス(ベルギー) の3本。

さすがに今夜は安曇野のイルミネーションの名所周辺はそれなりに混雑していたのだろうからと、避けて通ってしまっていたのだ。だから世間がどうなっているのかよくわからない。
でも、穂高柏原の洋菓子店「Saika」が新装オープンして最初のクリスマス、夕方ちょうど横を通りかかったら、中にずいぶん人がいたようだ。
クリスマスイブでも今年は平日なので、やはり家庭のある人は家でのクリスマスが多いのだろうな。
【2008/12/24 23:22】 | 大好きなお酒たち | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
たゆたうように
10年近く前、北海道を旅していた頃、とある宿でつけられたニックネームが「ヨクバリ」。「よくバリ島へ行ってた」というわけでも、「よくバリそば(かたやきそば)を食べていた」とか「バリバリバリバリ夕張(昔の超ローカルネタ御免)」だったというわけでもなくて、そのままズバリ、僕のある日の行動が恐ろしく欲張りだったということ。
それは朝からおいしいものを間食含めて何食も食べ、何ヶ所かの温泉(それも掛け流し限定)に入り、合間にちょっとしたトレッキングもしてしまったり、さらには造り酒屋で試飲してお土産の酒を買ってその宿に帰ったり、普通の人なら何日もかけてやることをほんの10時間ほどの間に全部こなしてしまったという紛れもない事実がある。そのうえ、その翌日は普通の人なら山中で一泊するコースの登山を日帰りでやってしまったり。さらにはその間の一晩、宿泊客が男子だけだったこともあって、オーナーも交えてボーイズ・トーク、すなわち猥談混じりの居酒屋ノリで日付が変わるまで飲んでたり。

今思うと、都会で忙しく働いていたために、たった4,5日しかない夏休みを精一杯に楽しんでいたというだけなのだ。まだ若く活動的だった僕には、のんびりする休暇ほどもったいないものはなかった。
まさに大昔に栄養ドリンク剤のCMのコピーにあったように「大統領のように働き、王様のように遊ぶ」、それを理想としていたかのようだった。
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もちろんそんな生活は年齢を重ねるごとに辛くなっていく。そして、会社内でも社会的にも、もちろん家庭でも責任が重くなり、その重圧に大きなダメージを受けていく中で、僕はすっかり疲弊しきってしまうのであった。
その結果、すべてが破綻してしまったのは言うまでもない。

まぁ、そんなことは過去の事実としてしっかり認識しつつも、それにこだわっていたのでは前に進んでいくことはできない。そうわかっただけでも体調崩してくすぶっていたサラリーマンSE時代末期のどん底生活も悪いものではなかったのだろう。

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今、僕には10年前のようなアグレッシブさが少しずつ戻ってきているのを毎日実感している。
だからたとえ寝るのが少々遅くなったとしても、朝はしっかり夜明けのちょっと前に起きて、天気のいい日は朝焼けを見に行くのだ。
そして日中も気分が乗ってくると喜んで走り回ってしまうのだ。
それもまた人生。

今日はまさにそんなヨクバリな一日だった。
ここ数日、本当に短時間でも深く良質な睡眠がとれているおかげで、今までもやっとかかっていた真っ白な霧のようなものが、僕の頭脳から消えている気すらするのだ。

そんなわけで今朝も朝陽の写真を撮る。
北アルプスの山々はすっかり雪雲の中に隠れてしまっているけれど、東山、そして八ヶ岳、南アルプスは実にキレイに朝焼けに浮かぶ朝。
特に今朝は雲が美しかった。

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標高差があり、周囲を山に囲まれた安曇野は、ちょっと立ち位置を変えてやるだけで日の出が何度も拝めるという面白さもある。
だから、白鳥の様子を見がてら、日の昇る東山がより近い犀川白鳥湖へ。今日二度目の日の出は、もしかしたらアートヒルズ付近から見た一度目以上に生命の躍動感を感じるものだったかもしれない。
そしてその後すぐに北穂高狐島の田んぼへ。こちらの方がはるかに狭い水面なのにずっと白鳥の数が多いのにもびっくり。

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しかし犀川白鳥湖への白鳥の飛来数はまだ39羽だったとは・・・今年は冬がなんだか足踏み状態だった分、冬をシベリアから連れてくる彼らの姿はまだ例年より少ないということだ。

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その後、ネットで自らのミステイクを知って、慌てて塩尻へ車を飛ばす。行けばなんとか取り戻せるかもしれないと。
まぁ、そんな大それたことではないけど、信州の地酒地ビール地ワイン応援隊員の僕にとっては結構な大事件なのである。

城戸ワイナリー
の今年の新酒のうち、ある程度エイジングしてから出荷される2種類のワインを僕はとても楽しみにしていた。でも、久々に城戸さんのWebページを見てみると、なんと「白」セイベルが早々と売り切れたとか。
この分ではもっと楽しみな「赤」メルローも年明けまで売れ残っているか心配になってしまったのだ。
山麓線~サラダ街道を走ること1時間、城戸ワイナリーに着くと、棚に数本だけセイベルが残っているではないか!ああ、間に合ってよかった!
今年はあまりに突然に幕切れてしまった夏のおかげで、ブドウの糖度はいまひとつだったけれども、暑い年に遜色のない「いいワインに仕上げた」(城戸さん談)ということで、開封する日が本当に楽しみだ。
メルロー1本は、年明け早々にでも、我が家に友人たちを呼んで飲めないものかと思っているのだけど、みなさんいかが?雑魚寝でよければ泊まってもらって構いません。

12時過ぎに穂高に戻り、ランチは今日が今年最終営業日となる「野土火」で麦とろ御膳。今日ぐらいはしっかり贅沢。
野土火のオーナー・松原さん一家も移住組。それも山が大好きでこの地に根を下ろし、自然とともに暮らし、最高の食材を自ら焼いた素朴な味わいの器とさりげないおもてなしで提供する心づかいにも本当に共感するのだ。
少々お値段は高いけど、それに見合うだけの「ほんまもん」の料理を家から歩いて行けるお店で食べられるのは嬉しい限り。だから無理してでも食べに行くし、おいしくないチェーン店の居酒屋で工場大量生産のジャンクなアテで痛飲するぐらいなら、たまにお昼にこんな素敵な自然薯料理の数々をいただいた方がはるかに気持ちがいいものだ。
もちろん身体にもいいわけだし、結局かかるお金はむしろたまに贅沢な本物をいただく方が安い。だから安曇野での僕は基本的に家飲み派。語り合える相手は普段はいないけど、それは本を読んだり、音楽を聴いたり、自分や仲間たちが作ったものを食べたり、あるいは文章を書いたりしながらリラックスするだけで満足している僕だ。

当然高級料亭やホテルのバーで飲みまくる政治家や財界の皆さんにはまったく共感できない僕だけど、こういう贅沢は田舎暮らしの最高の特権だと思う。
ま、「居酒屋大好き」と無理に媚を売る必要も彼らにはないと僕は思うのだけど。もっともオザワイチロウサンは本当に居酒屋が大好きらしい。

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その後、これまた今日でクリスマス展「ちいさなおうち」が最終日を迎える「ギャラリー・シュタイネ」へ。こんな素晴らしいギャラリーがあるということは、本当に穂高の誇り。1時間近くゆっくりと、9人の作家さんが作り上げた「クリスマスのおうち」の世界にどっぷりと浸かるだけで、なんとも言えない幸せな気持ちになった。

そう、僕がこんな風に欲張りになるのは、月に一度あるかないか。
でも、不器用にも一生懸命生きているからこそ、こういう刺激のある一日はとても大切なものなのだ。
だからこそ、大きな刺激もなく淡々と流れていくような、今日とは対照的な日であっても、やはり丁寧に生きていこうと思ってやまない今日この頃。

欲張りな旅人は、今は旅するように、たゆたうように、安曇野で暮らしています。
穏やかにたおやかにしなやかに、でもどこか強くアグレッシブに、そしてまた穏やかに。
今日、ちらちらと一日舞い続けていた粉雪のように、風の吹くまま、気の向くままに。


この記事は、今日、大学時代の後輩Mくんからいただいた「秘密モード」のコメントへの返答も兼ねています。Mくん、ありがとう。そのうち我が家で「同窓会」でもいかが?
【2008/12/23 23:25】 | 安曇野を歩く | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
春のような雨が上がり雪になった。そして僕はこんなものを食べている。
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12月21日。
季節はずれの暖かな一日。朝は穏やかに美しい朝陽が八ヶ岳から昇るのを見る。
徐々に雲が増えたものの、最高気温15度、まるで春一番のような風が吹き荒れ、その風がやんだ途端に大粒の雨が降り始め、翌朝まで降り続いた。
そんな中、前日に知り合ったばかりのヘンプで布を織り、服を作る「忠兵衛」さんご夫婦とふじもりさんで昼食。
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僕は冬季限定新メニューの「つけめん」(1000円)をいただく。丸ぬきそばの麺を、鯵と煮干でとった出汁+ねぎ油という中華のつけめんを思わせるつゆにつけていただく。薬味もねぎ、辛味大根、鰹ぶしの粉、発酵メンマという組み合わせで、ちょっと変わっているけれども、こういう食べ方も実においしい。さすが、穂高の蕎麦の流れを変えたふじもりさんらしい意欲的な作品。素直においしい。

その後、忠兵衛さんの作品を見せていただく。ヘンプという素材は、僕には麻袋のごわごわした感触がすぐに思い浮かんでしまうのだけど、実に滑らかな手触りで、ぜひ素肌に着けてみたいと思わせてくれる。次に忠兵衛さんの展示を見る機会までにはお金をしっかり作っておいて、何枚か自分のものにしてみたいものだと思ったのは言うまでもない。

忠兵衛HEMP展
2008年12月18日(木) ~12月28日(日)
  at ギャラリーぬく森(穂高有明、アートヒルズの北東)
    Tel:0263-84-4133 10:00~18:00 木曜休
  最終日28日には、忠兵衛さんご夫妻来場予定です。
  とても柔らかな表情が素敵なお二人にぜひ会ってみてください。

12月22日。
前日からの雨がまだ降り続き、すっかり引きこもりな一日。
その間、僕はひたすら家の大掃除をする。1年分溜め込んだガラクタが多すぎて、全然片付かないのだけど。
それでも食事はしっかりと食べる。
いただきものの有機の白菜がたくさんあったので、白菜をメインに豆乳スープを作る。
前日が冬至だということをすっかり忘れていた僕だけど、一日遅れでかぼちゃも食べようと、合わせて投入。それに前日との気温差にすっかり体調を崩してしまいそうだったので、蓮根もたっぷりと入れる。香りは玉ねぎからもしっかり出し、野菜だけのブイヨンとの相乗効果でより深い味わいに。
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結局6皿分ぐらいの大量の豆乳スープのできあがり。隠し味に地味噌を使ってみた。本当は白味噌が色の変化が少なくていいのだけど、生憎今は赤味噌しかなかったので、かぼちゃの色か、それとも味噌の色か、ちょっと黄色い豆乳スープになってしまった。でも味は最高。
とてもやさしい味わいで、これなら6食食べ続けてもいいと思うほどだった。

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そのままもいいけど、ちょっと手を加えることでいろいろ楽しめるのも野菜のスープの醍醐味。
ランチにはスパゲッティを茹でて、スープ・スパゲッティとしていただく。
そして夜は、一部を別鍋に移して、今度はカレー粉を入れてみると、豆乳とのベストマリアージュぶりにびっくり。これ、本当にまろやかなカレーだ。贅沢に大豆たんぱくのフライも載せて、カツカレーのイメージでボリュームたっぷり。
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あまりのおいしさに、あっという間に残すところあと1食分。もう一度、最初のやさしい味を堪能しよう。

今年の冬は、何故だかわからないけどスープが隠れたブームのようだ。
書店の料理書コーナーには、スープの本が山積みになっているほどだし、野菜の具沢山のスープはそれだけでも完全な栄養を誇るご馳走でもあるのだ。
もともとスープってものは主菜を引き立てる名バイプレーヤーだったはずだけど、今や一汁一菜でも完璧なまでのメインディッシュになるのだ。

だから僕も今ではすっかりスープの虜。明日はどんなスープを作ろうか、今からわくわくしてしまうのだ。
【2008/12/22 23:54】 | log | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
白鳥たちの季節
(12/22朝、本文追加しました。)

今でこそマンガやアニメには何も感じない僕だけど、子どもの頃、「ニルスのふしぎな旅」というアニメが大好きだった。
スウェーデンのノーベル賞作家、セルマ・ラーゲルレーヴが1906年に出版した原作をもとに、NHKが1980年に制作した連続アニメーション。毎週わくわくしながら見ていた記憶が今でも鮮明に思い出せる。
それは何よりも旅心をくすぐられるものだったからに違いない。

手のつけられない腕白坊主のニルスが、妖精(トムテ)に魔法をかけられて小人になってしまうところから始まり、ガチョウの背に乗ってラップランドへと空から空へ旅をする物語。
妖精に魔法をかけられるというのは北欧民話ではよくある話だし、飛べない鳥の代表格であるガチョウが渡りの雁たちにそそのかされて一緒に飛んでしまうという奇想天外さこそあるのだけど、それはさすが国民的作家のなせる業、おとぎ話の世界を超えてスケールの大きな旅物語の傑作だ。
元はスウェーデンの子どもたちの学校の副読本として、スウェーデンの地理を知るためのテキストとして書かれたのだという。その中に織り込まれた環境や道徳に関する意識があってこそ名作として100年経った今も愛されているのだろう。
旅を終えてもとの姿に戻ったニルスは、心優しい少年になっていたという筋書きは、セルマ・ラーゲルレーヴ女史の子どもたちへの大きな願いがこめられている。
それを見ていた僕も、もっと広い世界を知って、大きな心の優しい人になりたいと思ったものだ。

僕はアニメでしか「ニルスのふしぎな旅」は知らないけれども、もう一度見たいアニメでもあるし、原作も時間があるときに読んでみたいと、あれから30年近く経った今でもときどき思ってしまう。

そして、僕の北欧、そして北方への憧れは、きっとこの時代に萌芽したのではないかと思う。
だから冬は自分の生まれた季節とはまったく正反対なのに、大好きな季節なのだ。


ニルスが一緒に旅をしたのは雁の群れ。同じ渡り鳥でも優雅に真っ白な身体で飛ぶ白鳥に比べるとかなり地味な鳥たちだけれども、それでも懸命に季節を連れて旅をする姿はとても美しい。

安曇野には雁はほとんど飛んでこないけれど、南の鉢伏山には「雁」の雪形が春には浮かんでくるので、それなりにはいるようだ。
そもそも日本に来る冬の渡り鳥は、圧倒的に雁よりも鴨が多いそうで、鴨の仲間である白鳥はその姿の美しさゆえに「冬の使者」として愛される。

だから、僕が白鳥たちを見ると、ニルスの旅を思い出してしまうのはごく自然なことなのかもしれない。

11月初めに今年初飛来したコハクチョウは、日に日にその数を増やして安曇野の水辺に生きている。今では恐らく安曇野に何ヶ所かある飛来地の白鳥の数を全部合わせると、700~800羽はいるのではないだろうか。
これから1月にかけて、飛来のピークを迎えることになる。だから、僕もときどき白鳥たちを眺めにいきたくなるものだ。


ということで、白鳥の季節、前哨戦の模様をダイジェスト写真でお届けしよう。
続きを読む
【2008/12/22 12:19】 | 安曇野を歩く | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
東京は夜の7時
12月13日。
アンダーシャツ(Tシャツ)の替えを持たずに来てしまったので、朝一でユニクロへ。どうせ忘れたなら、昨年来非常に重宝しているヒートテックの半袖Tシャツを買い足してしまおうと思っていたのだけど、前日に寄った店ではまったく品切れ、今日寄った別の店でも黒しか売っておらず。
安いのに機能的には申し分のないこのヒートテックが、都会でも大人気だというのには寒冷地の人間としてはびっくりだ。

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そのまま東京駅へ直行、エコプロダクツ2008への時間つぶしを兼ねて、相田みつを美術館へ。ちょうど10月に出たいわさきちひろの絵とのコラボで作られた本「みんなほんもの」の発刊を記念して、「ちひろ&みつをギャラリー展」というのをやっていたので、興味深く見る。
みつを meets ちひろ。ともに子どもを愛したふたりのアーティスト、非常に面白く共鳴し、シナジー効果を見せてくれていた。この本、1冊手元に置いておきたいと思ったけど、これから荷物が増えるに違いない展示会なので、帰ってから買うことに。

そこで僕ははたと気がついた。みつをさんのような味のある字は書けないけれど、言葉ならいろいろ書ける。そうやって書いているうちに、僕だって僕らしい味わいの字がきっと書けるはず。
そう思って、またもアナログを僕の中に取り戻していこうと思った。
9月に炭師・原伸介さんたちと訪ねた美濃和紙会館(今、「三ノ輪しか行かん」と変換した!爆笑)で、ふと思ったこととシンクロして、これは僕もやり方次第で面白いことが詩と書の世界でできそうな気がしてきたのだ。

その気になれば、きっとなんでもできるのだ。それが売れるか売れないかは別として。
楽しくやっているのが伝わるだけでも、そんな素晴らしいことはない。


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新橋に出て、ゆりかもめに乗り換えて東京ビッグサイトへ。エコプロダクツ2008に参加する。
到着が遅くなり、そのまま12時スタートのOrange Pekoeのミニライブへ。さすがにこういうイベントでのフリーライブということで、ふたりを目当てに来る人はあまりいなかったようで、ふとこういうライブには場違いそうなグレーの背広のおじさんがノリノリで手拍子という姿に微笑ましくもなる。
「丁寧に作られたものを大事にしよう」 MCで語ったナガシマトモコ(Vo)の言葉が僕の今の生き方にとても通じて大いに共感。そんな生き方こそ、エコの基本アプローチのひとつなのだろう。誰もがそれに気づいたところで大量生産大量消費、資源の無駄遣いゴミたくさんという文化も終焉を迎えるはずだ。僕はそんな人間の可能性に期待したい。

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続いて、自転車ツーキニスト疋田智&自転車好きのボサノヴァシンガー小泉ニロのトークライブ。予告どおりニロさんが2曲歌う。そのうち1曲は「Daydream Believer」、清志郎さんも歌ったモンキーズの60年代のヒット曲のボサノヴァ・アレンジ。自転車好きの人はこの歌を好むのかもしれないと、疋田さんもニロさんも笑う。

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さらには、ネパール人シンガーソングライターbobinのミニライブ。
亜熱帯の森林再生を担うFSC認証制度の話に絡めて、彼の発した「少ないもので最大限の満足を得ることがエコ」というメッセージもとても心に響く。

いろんなブースを見て回り、来年の僕のガイド稼業へのいいヒントがいくつも見つかっただけでも僕には満足のいくイベントだった。
来年は参加するかどうかわからないけど、きっとエコロジカルな暮らし、生き方を志向する人にとっては何かのヒントが見つかるはずだろう。反面教師的な出展者も残念ながらあるのも事実だし、マニアックすぎてわからない展示もある。また土曜日は子供連れモードにシフトしてしまっているブースも多く、これは平日に見に来たほうが参加企業のエコに関するメッセージをよりわかったような気もしないでもない。


その後、レインボーブリッジの向こうに見える美しい満月を見ながら、蒲田へ移動。パソコン通信時代の温泉フォーラムの仲間たちとの忘年会だ。もう10年以上の付き合いの友人たち。純粋に趣味を通じて知り合い、誰もが温泉に一家言もつような12人が集まった。
東京は夜の7時、餃子とビールと語りと笑いの美味い夜。
気心の知れた仲間だけに、とても楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、終電で実家に戻る。
また来年も彼らとは何度となく飲むことだろう。


12月14日
午前様帰りの翌朝はしっかりと朝寝坊。
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実家のパソコンのバックアップをして、昼過ぎにひょこひょこと実家近くの美術館へ。多摩地区ゆかりの若いアーティストたちの色彩あふれる展覧会「トゥルーカラーズ~色をめぐる冒険」を見る。
素晴らしい感性の躍動感に、しばし時間を忘れて感動する。

夜の高速バスで安曇野に戻ったのが21時過ぎ。東京はやっぱり妙にぬくぬくしていて、安曇野の氷点下の寒さが身にしみる夜。雲に滲む月の光が美しい夜。
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【2008/12/17 21:03】 | ちょっとお出かけ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
今日も誰かの誕生日
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今朝の日の出は八ヶ岳の右の肩から。

昨日、記念日のことをちょこっと書いてみた。
そう、366日、毎日が何らかの記念日になっているのだ。それは公式にアナウンスされているものもあれば、ごく個人的な記念日だって世の中には生きている人間の数の何倍か存在しているのだし。
ごく当たり前のこと。

そんなことを考えながら、今日は堀金烏川、国営アルプスあづみの公園入り口付近で日の出を待った。
月齢17日の月を上空に従えた常念岳がオレンジ色のスポットライトを浴びる姿、そして後立山連峰がピンク色に染まる姿はなんだかとてもHappyな気分にさせてくれる。
氷点下6度、とても寒い朝だけど、そんなの全然関係ない。
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ふと、頭の中をよぎるメロディ。とってもHappyな想いがいっぱいに詰まった素敵な歌。
十五夜の、誕生日を迎えた「彼女」を祝った歌なのに、なぜだかこんな研ぎ澄まされた冷たい朝によく似合う。

冷たく身体も指先もすっかり冷え切る時間だけど、僕は夢中でシャッターを切る。
その瞬間もこの歌が頭の中でリフレインする。

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八ヶ岳も南アルプスも錦の屏風を背負って美しい朝。ちょうど今朝は八ヶ岳の右の肩から日が昇ってきた。
ということは明日は、ここから見える八ヶ岳の一番尖った山頂(恐らく最高峰の赤岳)から太陽が昇ってくるのではないだろうか。
(長い望遠レンズで撮れる方、天気もよさそうだし、明日は最高のシャッターチャンスですぜ!)

ちなみに今日、12月16日は「電話創業の日」。1890年に東京~横浜間で日本最初の電話が開通した日。

今日が誕生日の有名人は、ベートーヴェン、カンディンスキー、山本直純、服部幸應、森田健作、山下真司、ぼんちおさむ、松山千春、ガダルカナル・タカ、細川茂樹、辺見えみり、吉田健一(津軽三味線「吉田兄弟」の弟)、竹松舞(ハープ奏者)、橘慶太(W-inds)。さらにはZIPPIEとしては忘れてはいけないのがミュージック・ナビゲーター岡本祐佳さんも今日が誕生日。
音楽関係者が誰もが知ってる巨匠から期待の若手まで勢ぞろいしているのと、そこはかとなく熱血漢とお笑いが混在しているのも面白い。1日違いで昨日とはまったく違う色があるな。

また今日は田中角栄の命日。改造されきって今や膿みがそこらじゅうで噴出している日本の姿、草葉の陰で彼はどんな風に思っているのだろう。
娘のマキコさんがすっかりリベラルで開発に懐疑的な立場に舵をきっていることも、もしかしたら角栄さんの理想とあまりに今の日本がかけ離れてしまったことを体現しているような気すらする。

まぁ、記念日、誕生日ネタはこれにて一旦封印することにしよう。これ、書き始めたら毎日止まらなくなってしまいそうだから。

でも、キリンジの「今日も誰かの誕生日」のメロディーが聞こえてくるほど、清々しく気持ちのいい朝だったのは間違いない。
そしてどこかで今日、誕生日や記念日を迎えている人に「おめでとう」の言葉を伝えたくなるようなそんな朝だった。

嬉しい日がみんなにひとつずつ
happy birthday to everyone

 今日も誰かの誕生日 by キリンジ (作詞・作曲:堀込高樹)
  2007年発表のシングル。アルバム「7-seven-」に収録
  試聴・歌詞・ダウンロード購入はこちらから。
【2008/12/16 10:17】 | 安曇野を歩く | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
感謝!感謝!感謝!10000アクセス!
今朝、予告していたとおり、本日14時~16時半の間に、このblogの10000アクセス目を達成いたしました。ありがとうございます。

このblogは、2007年8月11日に記念すべき最初のエントリーが書かれています。
今日までの492 日(1年 4ヶ月と 4日)の間に388エントリーが書かれてきました。
中にはいろいろあって削除してしまったエントリーもありますが、ちょうど毎週日曜日と隔週土曜日を休刊として毎日書いてきたというペースです。
まぁ、今年の5月から7月にかけてのようにまったく書かなかった時期もありましたが・・・

そして、492日で10000アクセスということは、毎日平均20アクセスがあったということです。
当初は本当にリアルな友人にすら浸透していませんでしたが、ここで新たに出会った方もいらっしゃるし、ここ数日はわずかながらだけどアクセス数のペースが伸びています。

有名人でもなんでもないタダの田舎のおっさんのblogですが、こんなに多くの方に愛されていたとは、本当に嬉しい限りです。

ありがとうございます。感謝!感謝!感謝!

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今朝は雲が多くて朝陽はそれ自身はあまり印象的ではなかったものの、淡いオレンジの光に照らされた燕岳と有明山がとても美しかったのです。まるで、記念日を祝福しているかのように。

ちなみに今日、12月15日は、「観光バス記念日」だそう。1925年に日本初の観光バスが東京は皇居前~銀座~上野の間で走った日だということ。
今日誕生日の有名人はいわさきちひろ、谷川俊太郎、細川俊之、立松和平、篠井英介、松尾スズキ、高橋克典、チョコボール向井(笑)、茂森あゆみ(歌のおねえさん)・・・と実にすごい顔ぶれ。でもみんなどこかやさしいイメージのある人ばかりなのが面白い。(チョコボールはともかくとして。)

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そんなわけで、今日のディナーは、単体でも個性が強くて楽しめる根菜をたっぷり使った具だくさんのご馳走スープ。もちろん動物性のものと化学調味料は入らないやさしい味。
入っている野菜などは、れんこん、大根(2種類)、にんじん(紫色のもの)、ごぼう、玉ねぎ、椎茸、きくらげ、セロリ、もやし、青ねぎ、カリフラワー、バジル(ドライ)、わかめ、だし昆布。
いやぁ、実に美味い。記念日にふさわしい味わいなり。
どうせなら、ビーツで真っ赤な色をつけても面白かったな。

とにかく、これはひとつの通過点、まだまだ楽しく書いていきまっせ。
今後ともどうぞごひいきに。

ところで、10000踏んだのだ~れ? ぜひ名乗り出てくださいませ。
【2008/12/15 23:08】 | log | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
間もなく10000アクセス
東京でたくさんの人と会ってきたら、昨日は一気にアクセス数が伸びていた。
東京での昨日、今日の様子は明日ゆっくり書くとして・・・

ぱんぱかぱーん!このblogも間もなく10000アクセスを達成します。
キリ番とか面倒だから今まで何もやりませんでしたが、せっかくなのでみなさまへお願い。
アクセスカウンター「10000」を踏んだ方は、この記事のコメントとしてお知らせくださいませ。
リアルなお知り合いの方なら、ささやかですがプレゼントを差し上げたいと思います。
通りすがりの方もぜひコメントください。(秘密モードで書いていただければ、メールアドレスなどをお知らせいただくことも可能ですので。)

まぁ、踏み逃げされても怒りませんけど。
【2008/12/14 23:15】 | log | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
今年一番地球に月が近づいた日、僕は東京にいる。
今週はとても盛りだくさんな日々。
早起きするだけでこんなにもいろんなことができる充実した日々。
いろいろここで書いておきたいこともあるけれど、過程を追って書いたほうが説得力のある出来事もあるので、それは次のステップを迎えたタイミングで書こうと思う。

さて、今夜は満月。今年は月の美しさが身にしみてわかった一年だった。6月には誰もがHappyな気分になる満月を見たし、今日もまた特別な月夜なのだ。
それは、今夜の月は今年一番地球に近づいているのだ。だから白く明るい月夜。もし一面雪野原だったなら、月明かりだけでどこへでも走っていけるはずだ。

でも今僕は安曇野にはいない。昨夜から東京に滞在中なのだ。
東京に行くときは、いくつかの用事を重ね合わせて、一気に済ませてしまおうということが多い。
今回のメインは3つ。ライブと旧友たちとの忘年会と環境イベント「エコプロダクツ2008」。ついでに実家の水回りの修理とパソコンのバックアップを頼まれているので、それらを一気にこなすべく、3泊3日(初日の昨日は東京に出るだけで終了のため、行動できる日程は3日間のみ)の東京滞在なのだ。

まず今日は、早速実家のトイレに温水便座を設置する作業を行う。これは名古屋時代に僕が自分の部屋で使っていたものを、実家に送っておいたのだ。1年半放置してあったわりには特に問題は起きておらず、少々水回りでトラブったものの午前中いっぱいで完了。

午後から駆け足で渋谷に出て、ロフトで来年の手帳を購入。
ここ数年手帳を持たず、PDA(電子手帳)やケータイでスケジュール管理したり、メモはその辺にある紙にテキトーに書いていた僕だった。デジタルな生活をしているうちはそれでよかったのだけど、この1年で一気に自らの生活にアナログな部分を増やしていったら、それでは管理できないということに気づいてしまったのだ。
前回の上京時にだいたい目星をつけておいたものの時間切れで買えず、今回送りになってしまったのだけど、迷わずすぐに決定。カバーは破れるまで何年も使い、中身を入れ替えて使うタイプの手帳だ。
これで結果、最終形しか残らないデジタル手帳から、思考の過程も残るアナログ手帳への回帰が実行できる。早速、後で消されることになるかもしれない予定をいくつか書き込んでみた。もし消されるならば、なぜ消すことになったのかという思考の逡巡を思い起こすことだってできる。そんなところから創作へのヒントがあったりもするし、普段の行動へのヒントも出てきたりするものなのだろうな。

その後、再び駆け足で深川の東京都現代美術館へ。現知事は正直大嫌いだし、僕とは発想のしかたからして相容れないものがある人なのだけど、それでも文化人であるわけで、彼の在任中にできた都立の文化施設には結構いいものがあるのも事実。その好例が東京都現代美術館なのだ。
1月12日まで開催中の「ネオ・トロピカリア~ブラジルの創造力」。今年は日本からのブラジル移住100周年、日伯友好年でもある。
しかし、ブラジルの文化は本当にいろんなルーツのものをごった煮にしたようなもの。大好きなボサノヴァにしてもサンバとジャズを融合して出来上がったもの。そんな文化だからこそ芸術表現は同じアーティストでもひとつのものにとどまらないのが大きな特徴で、いわば「総合芸術」的な表現方法がとられているのが面白かった。
同じアーティストが水彩画とガラスやブリキのアートで表現していたり、あるいは音楽やファッションと融合させてみたり、作品の中に実際に入り込んだところで「マンゴー・ジュース」のサービスがあったり、本当に人間のありとあらゆる感覚に訴えかけてくる迫力にとにかく圧倒される僕であった。

押上の温泉銭湯「泉湯」でさっと汗を流し(今日も東京は妙に暑かった。そんな日でも地下鉄は暖房が効いている)、再度渋谷へ戻る。半蔵門線、南北線、大江戸線と新しい地下鉄路線ができて、ますます複雑怪奇化しつつある東京の地下、先日観た映画「TOKYO!<メルド>」のような地下の怪人が現れても不思議はないと冗談じゃなく思えてしまうほどだ。でも、渋谷と深川、錦糸町方面が半蔵門線1本で結ばれるのは本当に便利になったものだ。

そして今日一番のお楽しみ、畠山美由紀デビュー15周年記念コンサート@オーチャードホール。
Double Famousのヴォーカリストとしてデビューしてから、実にたくさんのアーティストたちと親交をもって音楽活動を続けてきた彼女、今回は7年前のソロデビュー時から一緒にプレイしてきた坂田学(Dr)、鈴木正人(B)、中島ノブユキ(Key)、高田漣・福原将宜(G)、BIC(Per)+コーラスに今期待のアコースティック・デュオ「ビューティフル・ハミングバード」の小池光子を加えたバックバンドをメインに、彼女と関わりの深いアーティストたちが入れ代わり立ち代わりステージに上がってくるというとても豪華なライブだった。いやぁ、なんて楽しいんだろう!
3時間近く(!)続いたステージに立ったのは、畠山美由紀をヴォーカリストとしてフィーチャーしたDouble Famous、Port of Notes(小島大介)、Little Creatures(青柳拓次、栗原務)はもちろん、小沼ようすけ、アン・サリー、笹子重治(Choro Club)、中納良恵(Ego-Wrappin')、ハナレグミと僕も大好きなアーティストが次から次へとステージに現れる。そしてなんと、リリー・フランキーが現れて「ロンリー・チャップリン」を歌っていく姿には大爆笑しつつも圧倒されてしまう。
アンコールでは、「永積くーん」とハナレグミが呼ばれ、そして飛び入りで堀込泰行(キリンジ)が登場。3人の一度限りのユニットの再結成は、なんとカラオケで。オーチャードホールでカラオケで歌ったアーティストは恐らくこの3人が最初だろうし、今後もきっとないだろう。ああ、メッチャわややぁ。でも楽しい。
しかし、歌のうまい人のライブはいつ聴いても本当に安心できる。あまりの気持ちよさに、何度か眠りに落ちそうになったのはここだけの話。

さあ、明日は「エコプロダクツ2008」。正直企業の展示をゆっくり見ている時間はなさそうなので、ステージ・プログラムを重点的に見ていこう。それもOrange Pekoeのミニライブ、自転車ツーキニスト疋田智氏とボサノヴァ・シンガー小泉ニロのトークライブ(ニロさんが歌うかもとの前宣伝あり)、ネパール人シンガーbobinのミニライブと、エコを感じさせるアーティストたちも登場する。ああ、楽しみ。まずはOrange Pekoeをちゃんと見られるように早めに行かなくては。
そして明晩は、10年以上前のパソコン通信時代からの「温泉ライター」仲間の忘年会。当時は所詮素人が素人なりの感覚を駆使して書いていた感があったけれど、今思うとみんな立派な温泉ライターだった。結局さまざまな情報があふれる中にみんな埋没してしまってるけど、あの場所で書いていたことはみんなの誇りなのだ。だから、年に1度、こうして忘年会をするのだ。

最高の月夜を安曇野で見られないのが本当に残念だけど、眠らない都市・東京でもちゃんと月は明るく光っているだけでもなんとなく幸せな夜。
【2008/12/13 01:31】 | ちょっとお出かけ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
冬のアサガオ、あるいは、朝の栄光。
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かれこれ25年ぐらい前、ローティーンだった僕が音楽とともに暮らし始めた時代にとても大切だったレコード。(そう、まだ当時はCDじゃなくてアナログ・レコードだったのだ! LP=33 1/3回転)

その中に入っていた曲が今朝の風景の中、頭の中をリピートする。

Morning Glory ・・・直訳すると「朝の栄光」。
山下達郎の大ヒット・アルバム「For You」のA面3曲目。ほかの曲はサビしか憶えていなかったりするのに、この曲だけはしっかり憶えている。歌詞はちょっとうろ覚えだけど。
このアルバムは「Sparkle」、「Ride on Time」、「Your Eyes」といった、1980年代初頭の山下達郎を代表する曲が収められた珠玉の作品集。その中でもかなり地味なこの曲は、僕にとっては「朝焼け」のイメージ。
ちょうど同じ時代に流行ってたフュージョン・グループ「カシオペア」の曲にはそのままズバリ「ASAYAKE」というのがあったけど、僕にとっては「Morning Glory」の方が朝焼けらしい。
 
でも、Morning Gloryという言葉が、「アサガオ」のことだと言うのを知ったのはだいぶ経ってから。
さらにスラングでは思春期の男子なら誰しも経験する「朝起きたらアソコがXXX・・・」という意味もあると知ったのはもっと後のこと。(下ネタ御免)
そっか、朝焼けも同じくらいのパワーを秘めているのだと、こんな風景を見たらなんだか納得するわけで。

そう、こんなに鮮やかな朝焼けは空気が澄んだこの時期ならではなのだ。
折りしも今夜には低気圧が通過するようで、この朝焼けも頷ける。

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今朝はちょうど美ヶ原・王が頭の左肩から日が昇る。だから、八ヶ岳もキラキラ光る朝。

そんな美しい朝焼けからものの十数分の間に、安曇野全体が深い霧に覆われる。
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視界が悪いものの、昨日の関西の濃霧で起きた騒ぎの数々に比べたら、こちらの人は濃霧には慣れている。少なくともこの地ではフォグランプのない車は怖くて走れないのだ。

でも、標高550~650mでこんな感じならば、霧のかかっているところより高いところに行けば、雲海の上の北アルプスを望むことができるに違いないと、長峰山へ車を走らせる。
標高800mぐらいですっかり霧は晴れ、山頂の930mに到達すると、それはもう、濁りのない美しい北アルプスの姿を拝むことができた。
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長峰山パノラマ20081211

こんな朝の栄光を見られるだけでも、僕らは安曇野に暮らすことを誇りに思うのだ。
「アサガオ」という言葉には程遠いけど、素晴らしい冬の朝に自然が織り成す風景の素晴らしさ。
【2008/12/11 23:19】 | 田園音楽生活 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
僕の山見ツール(その1)
昨日は夕方近くなってから、予想通りに雨が降った。
その雨はとても暖かく、雨の上がった今朝もこの時期としては異常に高い最低気温。
午前6時現在6.1度(我が家の外気温)もある。
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夜が明けてもまだ山は見えない。
でも昨日の流れで、山を眺める話を続けよう。

来たり者(安曇野の方言で「よそ者」の意味)の僕。生まれながらに見てきた風景ではないので、旅人として初めてこの地にやってきた頃からも含めて、毎日眺める山の名前は正直言ってよくわからなかった。
でも、山好き、普段からアウトドアな暮らしをしていると、まずは道しるべになる山の形を憶えるようになっていく。
そして、ここに暮らして1年半で、ようやく周囲360度の高い山の名前を自信を持って言えるようになってきたと思う。

そこにいたるまでは、実にいろいろと試行錯誤してきたのだけど、1枚の地図を車に常備しておくことで、アングルが変わっても山の名前を知り、憶えることに成功したのだ。

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「山と高原地図33 日本アルプス総図」(昭文社、840円)がその地図。
縮尺15万分の1の地図に、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳が網羅されているうえに、同梱の冊子には主な山(日本百名山)のプロフィールと山頂部のアップの写真が載っていて、高さと形でも判別できるようになっている。
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この地図を開いて、自分が今立っている場所を確認したら、透明なプラスチック定規などを使って地図上で目標の山の方向を指してみる。手前にその山を隠す別の山がある場合は、その山は見えないと明らかにわかるし、逆に視界が開けていたならば目標の山と今自分が見ている山が同じであるかどうかをはっきり知ることができるのだ。
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ただし、この地図、基本的に「地形図」を加工したもの。等高線の読み方に精通していない限り、地図から山の形をイメージすることは非常に難しい。
僕の場合は子供の頃から東京近郊の低山に親しみ、大学時代はワンゲル系サークルに所属して山の技術を修得してきたので、結構簡単に1枚の地図から視覚化することができるけれども、これは地形図を見ることもなかった一般の人たちにとってはとても難しいこと。

でも、どの方向にどの山があるという目安程度にはなる。
穂高有明周辺とか長峰山とか池田クラフトパークとか、普段の僕の行動範囲の中では北アルプスの山は見ればどの山なのか自信を持って言えるけれども、ちょっと出かけて普段と違うアングルになるとやはり自信がなくなるものなので、そういうときにこの地図は非常に役に立つ。

そして、この地図があったからこそ、八ヶ岳と南アルプスが有明山麓の自宅周辺から見えるということがはっきりしたのだし、僕にとっては本当に必要かつ十分な1枚。
ただし、残念なのが表裏両面印刷のため、安曇野から八ヶ岳や南アルプスを確認しようとすると位置関係がわかりづらいということ。
片面刷り2枚組みだったら組み合わせて簡単に見ることができるのに・・・

今からこの地図を買う、これから山の名前を憶えたい方には、お金に余裕があれば2冊買って、表裏をつなげて使うのがベストだと思う。
これは安曇野・松本の人だけでなく、アルプスや八ヶ岳の麓に視点を置くことのある人なら本当に役に立つ。

そして、登山地図なので、コースタイムが載っているのも想像力を鍛えるには楽しいツールなのだ。
例えば、ある場所から真正面の山を見たとき、この山に登るには何時間かかり、途中にどんな山小屋があるか・・・と言ったことが地図の上からすぐにわかる。そしてそこにたどり着くにはどんな冒険があるのか、想像するだけで山に行きたくなるのだ。
そして、山の形から道は急かどうかということもすぐに視覚的に理解できて、この山にたどりつくにはトレーニングが必要だとか、楽勝で登れそうとか、そんな風に思うと俄然頑張れてしまうのだ。

中学高校の地理の授業などで地形図・地勢図といった地図の話が出てくるので、もっと信頼がおけるのは国土地理院発行の「20万分の1地勢図」だろう・・・とお思いの方も多いだろうけど、簡単に地勢図を入手できない地方在住者にとっては逆に面倒だ。
さらに困ったことに「山と高原地図・日本アルプス総図」の範囲を全部網羅しようとすると、「富山・高田・高山・長野・飯田・甲府」と6枚も必要になってしまってとんでもないコストになってしまう。(1枚320円なのでトータル1920円!)

ということで、携帯に便利な山見ツールということで、ぜひ1枚いかがでしょう?
【2008/12/10 07:39】 | 山旅日記 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
遠くの山が妙に近くに見える・・・
それは、天気の崩れるサイン。

ほかにもいろいろある。
飛行機雲が長く尾を引くとき。
夕焼けがいつになく真っ赤なとき。

これらは空気中の水分が増えている証拠なのだ。だから、翌日にはだいたい雨が降る。
この時期だと低気圧の通過による湿った雪「カミ雪」になることも。
まぁ、今回は気温が高いので、雨で済むだろう。

昨日、朝はここ3日間と同様の見事な快晴だった。
午後になって上空の高い雲が増えてきても、スカイラインの3000mまでは晴れていたため、360度の山のパノラマビューが楽しめる。
雪で白くなった山々の背景が白い雲ではまったく絵にはならないのだけど。

ところが、そんなはっきりしない遠景でも、いつもよりくっきり見える山たちが。
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北には雨飾山、高妻山、火打山、妙高山。
堀金三田の山麓線を北上していると、こんなにもはっきり正面には普段は見えない姿をこの日に限って見せてくれる。
雨飾まで直線距離で60kmほど。妙高山でも80km程度。普段でも何気なく見ることができるのだけど、いつもは後立山、白馬方面に気をとられてなかなか気づかない山々だ。
それがこの日はとても鮮明に見えるのが不思議だ。

東南には美ヶ原と鉢伏山の中間のくぼみから、霧が峰・蓼科山・八ヶ岳が望める。
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そして真南には南アルプス(甲斐駒、北岳、仙丈)。
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いつもははっきり見える後立山連峰が霞んで非常に見にくい状態なので、これらの遠くの山々がよりいっそうくっきりと見える気がする。

そして今朝、東南の空はものすごい朝焼け。
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ああ、朝焼けも天気の崩れるサインだったな。
午後は雨の予報、傘をもって出かけよう。

↓Click Me!↓12月9日、穂高有明アートヒルズ東側から見た、安曇野の朝焼け全貌が見られます。
朝焼けパノラマ20081209
【2008/12/09 07:46】 | 安曇野を歩く | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
暦の上は「大雪」だけど
昨日は一日とてもいい天気。
暦どおりにこの冬一番の寒気が入り込んでいる割には、有明山麓には雪雲が張り出して来ず、その代わり朝晩は非常に冷え込む。
この「大雪」の朝の最低気温は、うちの戸外の温度計では氷点下7度、穂高のアメダス観測点でも氷点下5度まで下がったという。

ちょっと用事があって北信方面へ出かけたついでに、この澄んだ空の下、どこまで北アルプスがくっきり見えるか、長野道、上信越道を北上して眺めてみる。

僕の冬場の定点観測地点のひとつ、長野道明科バス停の上から。
明科バス停_パノラマ20081207
(画像をクリックすると、全容が見られます!)
西側ほぼ180度にわたって、真っ白な山々を見渡すことができる。ところどころ雲がかかっているところは、昨夜の雪の名残りか。

一度豊科インターへ戻り、長野道に入って北上、いくつもトンネルを抜けていくつもカーブを過ぎるたび、左側に北アルプスの山々や正面には雨飾山などが見えるのだけど、さすがに運転中は撮影できず。筑北PA、姨捨SAと入ってみるものの、残念ながらエリア内からは北アルプスは見られない。
代わりに姨捨SAからの善光寺平と北信五岳の大パノラマが美しい。
姨捨SA_パノラマ2008120701
(画像をクリックすると全容が見られます!)

ようやく次に北アルプスがはっきり見える停車可能な場所は、上信越道に入って松代PAから。でも残念ながら下り線からはこの程度しか見えない。
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善光寺平をだいぶ北へ進んだ小布施PA。かなり小さくはなったものの、それなりに北アルプスが眺められる。意外にも霞む中に槍がこんなにも鮮明に見えるのにはびっくり。
そして、常念が槍の左側に見えるというのもまた不思議な気分になる。
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ここはハイウェイオアシス併設、ETC専用のスマートインターチェンジもあって、小布施観光の玄関口として使うこともできる。これは、すっかり葉を落とした高台の栗園とかからなら素晴らしい眺めを見ることができそうだ。

用事を済ませ、温泉に入って冷えた身体を暖めた帰り道。

中野市のバイパス沿いのお店の駐車場をお借りして、真っ赤に燃える北アルプスを望む。あまりの美しさに夢中でシャッターを切る。
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中野パノラマ20081207
安曇野の平地からは見えない槍が、こんなにもはっきり見えるのにはびっくり。それだけ空気が澄んでいる証拠なのだろう。

それにしても北アルプスは偉大である。遠く70km離れた場所からも、しっかり僕らの進む先の目印として、その美しい姿を見せてくれているのだ。

なお、パノラマ写真はPhotoshopで複数の写真をつなぎ合わせて作成しています。それ以外のデジタル修正処理はしていません。
【2008/12/08 08:26】 | ちょっとお出かけ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
西島秀俊、加瀬亮、香川照之。
久々に映画ネタをば。

この2ヶ月ほどの間、生来の映画好きがまた頭をもたげてきた気がする。
というのも、いつも「ひつじ屋」で眺めていた「松本CINEMAセレクト」の上映会チラシに興味があったものの、なかなか平日の夜に松本に出て行く機会を作れずにいたのだけど、意を決して上映会に行ってみたところ、映画好きの血が騒いでその日のうちに「NPO法人松本CINEMAセレクト」のメンバーになってしまっていたという恐ろしい状況に。
年会費3000円で上映会の大幅割引があり(通常、1800円のところを1200円で見られるので、5本見れば年会費がペイするのだ)、メンバー無料の上映会もあったり、さらには1枚の招待券がもらえたりと至れり尽くせり。
上映会は月に2~6回ほどのペースで実施され、企画、作品買い付けから当日の会場運営、上映すべてがボランティア・スタッフの手で行われているけれども、そこで上映される作品は新旧取り混ぜて商業ベースに乗らないものやミニシアター系のものを中心にすごくいい作品をセレクトしてくれて、本当に楽しめるのだ。

さすがにボランティアまでやる余裕は今のところ僕にはないので、上映会にせっせと足を運ぶことで活動にますます共感していくのであった。(本当は一緒に仲間になりたいのだけどね。本業が軌道に乗るまではできる範囲で少し関わればいいや。)

もともと洋画、それもミニシアター系、アート系と呼ばれるマイナー作品が好きだった僕だけど、ここしばらくは邦画を観る機会が増えている。
黒沢清、北野武、そしてそれに続く若い才能がどんどん出てきて、今や世界の映画界でも一目を置かれる存在となった日本映画。トヨタもホンダも斜陽が語られる今、もしかしたら世界に誇れる日本の産業の一番手なのかもしれないほどの元気がある。

最近1ヶ月の間に、CINEMAセレクトの上映会と、その他、東京や長野に出かけた際に見た邦画、および日本資本が制作に入った映画のタイトルをざっくり挙げてみよう。

「東南角部屋二階の女」  黒沢・北野の愛弟子のデビュー作。淡々と静かに、でも心に深くしみいるいい作品。
  監督:池田千尋 主演:西島秀俊加瀬亮、竹花梓

「真木栗の穴」 血も死体も出てこない、不思議な感覚の新しいホラー映画(ホラー苦手な僕も楽しめた!)
  監督:深川栄洋 主演:西島秀俊、粟田麗

「TOKYO!」 東京を舞台に世界の気鋭の監督3人が撮った中編3作のオムニバス
  「インテリア・デザイン」 監督:ミシェル・ゴンドリー 主演:藤谷文子、加瀬亮
  「メルド」 監督:レオス・カラックス 主演:ドゥニ・ラヴァン
  「シェイキング東京」 監督:ポン・ジュノ 主演:香川照之、蒼井優

「ヤーチャイカ」  世界初の写真映画。ふたりの詩人がつむぐ美しい世界。
  監督:覚和歌子、谷川俊太郎 主演:香川照之、尾野真千子

そう、僕がこの1ヶ月ほどの間に観た日本映画で、主演男優としてなんとこの記事のタイトルにした3人が必ず名を連ねているのだ!
そればかりではない、僕が未見の作品でもこの3人は今年公開の作品に本当にひっぱりだこだ。

若手から中堅の域に差しかかり、役者として一番脂が乗っている時期だというのもあるだろうけど、この3人はどんな役でも確実にいい演技をして、観ているほうも安心して観ていられるし、それを期待して多くの監督が彼らを使うのだろう。

今や日本映画界の至宝と呼んでもいいだろう、主役から脇役までどんな役でも大きな存在感でこなしていく3人の30代~40代前半の男優。それぞれの個性がいろんな作品で光る。

男子である僕は、今までは映画の中の女優に惚れることばかりだった。それは映画に現実と違うもの、あるいは現実と重ねられるものを求めて観てしまう以上仕方のないこと。男が女に惚れて愛するのは本能なのだから。

でも、こんなにも男優に魅了されたのはもしかしたら初めての経験かもしれない。
そりゃ、ちょっと昔の洋画の男優さんはカッコよかったし、そういう目で僕も憧れたことはあった。
だけど、同世代のこんなにも素敵な日本人の男優に3人もこの1ヶ月で一気に出会ったということに、僕はとてもびっくりしている。
それは世代的に、同時代的に、彼らの演じる役柄に感情移入しやすいからなのだという気がしている一方で、そんな理屈では説明できない魅力が彼らにはある。

基本的に、彼らは3人とも二の線のいい男なのは間違いないけれど、それ以上に僕らの世代が持っている複雑な思いと背景にあるさまざまな社会現象(若き日はバブル、そして今はいろんな意味で病みきったもの)を的確に表現する力を持っているのだ。

やさしく穏やかで端正な顔立ちが安心感を与える西島秀俊。
どこか頼りなげな風情を漂わせてきっと母性本能をくすぐる加瀬亮。
知的なワイルドさと崩れそうな危うさを併せ持つ香川照之。

3人それぞれに基本的な色があるけれど、その色は僕らの世代が常に持ち合わせて生きてきた空気と共通するものがあると僕は感じている。そう、彼らは僕らと常に同じ時代を生きてきたのだ。

だから、僕らはスクリーンで彼らの姿を見ると安心して感情移入できるのだろう。

それぞれの映画は、魅力的で1本ずつレビューを書きたい気分だ。時間が取れればmixiでレビューを書くかもしれない。
それぞれの映画に出てくる女優たちもチャーミングでプチっと恋してしまいそうなのも間違いない。
竹花梓は「シャープなクール・ビューティ」という今までの印象が一気に崩れて大きな親近感が持てたし、粟田麗は「古きよき日本美人」だし、藤谷文子は十数年前のCM美少女のイメージから完全に脱却して表現力豊かな女優さんになってたし、蒼井優の飄々とした姿も相変わらずよかったし、尾野真千子は動かない画面にいっぱいの躍動感をもっていた。
5人ともとても素敵だった。

でも僕はこの1ヶ月、女優より男優にすっかり惚れてしまったのだ。

やっぱり映画って素晴らしいね。
【2008/12/06 11:09】 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
山の美しい小春の日々
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一昨日の夜空のフェイスマーク、昨日はすっかり別の形になってしまっていた。
ひっくり返せば「しかめっ面」。前夜のピースフルさはすっかりどこにも見られない。
さらに今夜は目と口の間隔が離れ、1枚の写真では語れない状況にすらなっているのであった。

宵のスペクタクルはこれで一段落か。
でも日中の山の美しさはこの3日間変わることなく、明日まではしっかり続くようだ。

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一昨日と昨日は、安曇野のこの時期には毎朝当たり前の朝霧はなく、夜明けと同時にすっきり晴れて美しい山々の姿を見ることができた。

今朝はようやくこの季節らしく、霜で真っ白になった大地を、深い霧が覆いつくしていた。その中に差し込む力強い朝日が、中学生の頃だったか理科の実験でやった「コロイド」のようで幻想的だった。

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1時間もしないうちに霧はすっかり晴れて、小春日和の一日。
なんだか急にパスタが食べたくなった。それもしっかりした味で野菜たっぷりのトマトソースで。
冷蔵庫にいい材料がないか物色してみたら、フリーザーになぜか牛モツが。
自宅で肉を食べなくなって早7ヶ月。(魚と卵は週に2,3回ぐらいは少量だけど食べてはいた。)
・・・ということは、それ以前に買っていたものだ。冷凍焼けがちょっと気になったけれども、捨てるのはもったいないので、この際だから久々に自宅で肉モノをいただくことを決心する。

そう、かなりゆるめの玄米菜食で僕は体質改善にある程度成功していた。体重こそこの7ヶ月で4kg程度しか減ってないけど、体脂肪率は劇的に改善したようで、身体も軽く動けるようになったのだ。もちろん見た目も一回り細くなったと言われれば、悪い気はしない。
それもむしろ顔色がよくなって痩せたわけで、身も心も病んでいた都会のエンジニア時代とはまったく別人になっていると自分でもよくわかる。すっかり若返って、まず年齢よりかなり若く見られるようになってきたのも事実。

それでも外出したときはどうしても外食になってしまうので、そこでヘンに食事制限すると出されたものを残すことになり、それはそれで僕には不本意なこと。だから、家にいるときだけのゆるマクロビオティック生活。
さすがに冬を迎える直前は動物性の脂肪が欲しくてたまらなくなったので、毎日のようにラーメンを外食の1食だけは食べてしまったような、情けない似非ベジタリアンな僕だ。
そんな僕でもその時期を過ぎてすっかり冬になったら、また動物性のものは身体が必要としなくなっているのに気づく。人間は普段の生活をある程度律していたら、身体が必要としないものは食べずとも生きていけるし、そのほうが自然な生き方なのだろう。

でも、さすがにモッタイナイと思った僕は、牛モツをたくさんの野菜、そして1本あった賞味期限切れのホールトマト缶とともに煮込むことに。まぁ、人にふるまうものじゃないから、悪くなってたとしても構いやしないや。僕のことだから、お腹こわす程度で済むだろうし。

イタリアでも地方によってはモツはよく食べる。トリッパと呼ばれる牛の胃袋を、トマトソースで煮込むのなんか、玉ねぎとかセロリとかの香りの出る野菜をたっぷり使うことで臭みも内臓の毒も消してくれて、肉料理なのにむしろヘルシーな感がある。今日はそれをイメージして僕も牛モツをたっぷり野菜とトマトと煮込む。
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圧力鍋で3分加圧、中の圧力が抜けるまで放置した後、蓋を外して塩コショウやハーブで味を調え、豆乳ホイップ(これも賞味期限切れ)でまろやかにとろみをつけながら10分ほど追加で煮込むと、都会の立派なイタリアンの店で出されるような、見るからに美味そうな「トリッパのトマトソース煮」の出来上がり。

パスタを茹でるのもほったらかしに思わずそのまま食べてしまう。ああ、美味い。圧力鍋を持っていなかった頃は同じものを作るのに1時間以上煮込まなければならなかったのだけど、トータル20分ほどの調理時間でそれ以上のものを作ってしまえる圧力鍋ってほんとうに素敵な道具だ。
もっと使いこなせるようにならなくては。

安曇野に暮らし、自分で野菜を作るようになった。そうしたら、素材そのものの味がいとも簡単にわかるようになり、この野菜の美味さを活かしていきたいと思うようになった。
このまま無理せずにやっていけば、夏場だけでも自給自足+物々交換でとても豊かな生活ができるはずだと、今は素直に信じられる。
お金はなくても豊かな暮らしができること。それだけでも幸せなことなのだ。

そうこうしているうちに夕方に。西に山が近いうちのあたりは冬の間は15時過ぎにはすっかり太陽が見えなくなってしまう。でも、後から光を受けた北アルプスの山々は、真っ暗になるまでの間、見事なまでの神々しさを見せてくれる。
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そして、この3日間、毎日東南140度の方向には八ヶ岳、南アルプスの山が小さく見える。距離にしたら100km近く離れた山々だけど、こんな日は少しだけ近く感じられるのがなんだか嬉しいのだ。

明日までどうやらこの小春日和は続くようだ。そして明後日の雨の後、第一級の冬将軍がやってくるみたいだ。
しばれて痛い季節に、安曇野はすっかり突入中。
【2008/12/03 23:37】 | log | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
夜空のフェイスマーク : )
昨日、東京から帰ってきて、なんとなくまっすぐ家に帰りたくなくて夕暮れ時の光城山へ車を走らせる。
残念ながら雲が広がって夕暮れ空に浮かぶ山々をはっきりと望むことはできなかったけれども、ふたつの惑星と細い月の姿がとても印象に残った。
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帰ってちょっと調べてみると、接近して見えた惑星は金星と木星。このふたつの惑星はおよそ年に1度のペースで接近して見えるそうだが、実際に肉眼で観察することが可能な状況はそうあるものではないそうだ。
今回最接近するのが12月1日の夕方、18時ごろ。つまり、今日の夕方のことだった。
そしてそこにとても大きなおまけがひとつ。三日月がこのふたつの惑星に近づき、あたかも顔文字のような見え方をするのだという。

日中、外仕事で冷え切った身体を温泉で暖めてから、真っ暗になった畑へ出かけてみた。
すると、期待通り、夜空に見事なフェイスマークが光っているではないか!
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なんとも素晴らしい夜空のレビュー。こんな組み合わせで見られるのはもしかしたら何百年に一度ということなのかもしれない。思わず息を飲み、手を合わせる。

新約聖書に記された「ベツレヘムの星」の物語は、金星と木星が接近して見えたことがその物語の源になっているという説がある。なるほど、このふたつのひときわ明るい星がこんなにも近くに見えるということには、言葉には簡単にできない神々しさがあると、信心のない僕でも思えてしまう。

街の明かりが少なく、星が美しいこの地。都会ではまず見られない天の川もはっきり見えたり、夜道を車で走っていても北斗七星やオリオン座が道しるべになったりする。
その中でもこのふたつの惑星と三日月は、ほかのどんな星や夜景よりもずっと輝いていた。

2009年12月1日。二度とないスマイリーな夜に乾杯。
【2008/12/01 22:44】 | log | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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